「無観客試合1回で4億ウォンの赤字」韓国プロ野球の悲痛な現状…全球団の合計入場収益も大幅減

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「入場収益減少額だけで約600億ウォン(日本円=約60億円)」

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新型コロナウイルス感染症の余波を受け、シーズン途中に2度目の無観客試合を強いられている韓国プロ野球の悲痛な現実だ。

韓国プロ野球委員会(KBO)が9月1日に集計した今年の全10球団の入場収益は22億1900万ウォン(約2億2190万円)と発表された。

先月31日までで計473試合を消化した韓国プロ野球は一時10~25%まで観客数を増やしていたが、今は2度目の無観客開催が続いている。観客を迎え入れられた試合はわずか78試合に過ぎず、全座席の10~25%しか入場券を販売できなかった。

コロナによる赤字増大に現場も危機感

KBOのナム・ジョンヨン広報チーム長は「直近2年間、10球団が約470試合を行って得た入場収益はそれぞれ610億ウォン(約61億円、2019年)、630億ウォン(約63億円、2018年)だった」とし、「同じ日程を消化した状況と比較すると約3%台に落ち込んだ」と伝えた。

球団の減収は入場収益だけではない。グッズ販売や広告関連の契約収入でも手をこまねいているのが現状だ。斗山ベアーズのマーケティング部イ・ウンドン部長は「概算で見ると、無観客開催の場合は一試合当たり約4億3000万ウォン(約4300万円)の赤字が出る」と語った。

去る5月5日に2020シーズンを開幕させた韓国プロ野球

無観客試合の影響は球場内の食堂や売店、コンビニにも及んだ。チャムシル球場内の韓国料理専門食堂は店を閉めた。ハンバーガー食堂は営業こそしているものの、開店休業状態だ。

NCダイノスのキム・ジョンムン団長は「球団の赤字運営は火を見るよりも明らかだが、今年は昨年の予算編成が執行されるのでまだ耐えられる。来年の方が問題だ」と明かした。韓国プロ野球は産業の崩壊を憂慮しなければならない状況にある。

新型コロナと関連し、プロ野球をはじめすべてのプロスポーツ種目の観客入場統制と関連した業務は、文化体育観光部と保健福祉部との調整によって決定される。観光業など他の分野でも大きな打撃を受けている韓国で、プロスポーツも大きな危機に直面している。

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