結局、プロ野球の防疫も破られてしまった。韓国プロスポーツで初めて新型コロナウイルス感染者が発覚したのだ。
大田(テジョン)市は、去る8月29日に新型コロナ検査を受けたハンファ・イーグルスの投手シン・ジョンラク(33)が陽性判定を受けたことを発表した。
シン・ジョンラクは去る6月28日に1軍エントリーから抹消された。以降はフューチャーズリーグ(2軍)で試合に出場しており、最後の登板は先月22日だった。その後はリハビリに専念していたが、2軍選手らと同じ瑞山(ソサン)トレーニング場を利用していたため、ハンファ2軍選手及び関係者全員が新型コロナ検査を受けることが9月1日に明かされた。
問題は、最近2軍から1軍に昇格した2人の選手だ。シン・ジョンラクと直接・間接的に接触していた可能性を排除できないからだ。
韓国野球委員会(KBO)は「最近1軍に登録された選手たちも宿舎で待機措置中であり、早期に検査を受ける予定だ」と伝えた。
今回の感染者発覚によって、9月1日開催予定のハンファ2軍のフューチャーズリーグの試合は中断となった。KBOは検査結果次第で、以降の措置を判断する予定だ。
理想的なシナリオは、検査を受けた全員が陰性と判定されることだ。そうなれば、リーグは再び正常に進行される。
だが、仮に一人でも陽性判定が出るようであれば、問題はさらに大きくなる。特に、最近1軍に昇格した選手から感染者が出てしまえば、1軍の試合の混乱も避けられない。
該当する選手のうち1人は先月27日に1軍に登録され、残りの1人は先月30日に1軍入りした。新型コロナの潜伏期間が約2週間であることを考慮した際、2人のうち1人が陽性となれば、この間にハンファと試合をした対戦相手の追加感染の可能性も出てくる。これが、KBOが2人の選手の検査結果に神経をとがらせている理由だ。
ひとまず、ハンファは9月1日にチャムシル球場で斗山ベアーズとの試合が予定されている。KBOは検査結果によって試合延期の有無を決定する予定だ。検査結果が試合開始時間以降に出た場合でも、試合は延期となる。現時点では、2人とも陽性判定とならないことを祈るしかない。
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