欧州で2年目のシーズンを迎える元ガンバ大阪の韓国代表FWファン・ウィジョ(28・ボルドー)が、本格的なリーグ・アン征服に臨む。
【注目】欧州記者も称賛したファン・ウィジョとG大阪サポの関係
ファン・ウィジョは昨年7月、ガンバ大阪からボルドーへと移籍し、夢にまで描いた欧州での挑戦をスタートさせた。
2019-2020シーズンは攻撃陣の主力として活躍し、リーグ・アンでは24試合に出場して6ゴール2アシストを記録。新型コロナウイルス感染症の影響でシーズンが早期終了したことが残念ではあるが、チーム内での地位を高めつつ、自身の真価を発揮できた点は大きい。
そんなファン・ウィジョは去る6月、フランス紙『レキップ』独自の表彰“ロタールドール”で、優れたコストパフォーマンスを発揮した選手を表彰する「活躍/価格部門」の候補に選ばれた。
最近では、ボルドー地元メディア『Girondins4Ever』が発表した新シーズンのベストイレブンの市場評価額で、2番目に高い850万ユーロ(日本円=約10億6800万円)と評価された。昨夏の移籍当時は移籍金が200万ユーロ(約2億5100万円)だったことから、彼の選手価値が4倍以上も上昇したといっていい。
ボルドーはシーズン開幕を控えて指揮官の交代を断行した。去る8月11日、ボルドーはパウロ・ソウザ監督退任を伝え、後任としてジャン=ルイ・ガセ監督の就任を発表した。
ソウザ監督はファン・ウィジョ獲得に直接関与したといわれているだけに、惜しい点が無いわけではない。
だが、ファン・ウィジョは昨シーズン、十分に自身の能力を証明してみせた。それだけに、監督が交代されたといって新シーズンの立場が大きく揺らぐわけでもない。地元メディアもファン・ウィジョをボルドーの予想ベストイレブンの一人に選出している。
昨シーズンはサイドで主に起用されたファン・ウィジョだが、新シーズンは自身の得意とする最前線でプレーする可能性も残されている。
ボルドーは来る8月22日、本拠地ヌーヴォ・スタッド・ド・ボルドーにFCナントを迎え、リーグ・アン開幕戦を戦う予定だ。だが、現在複数のクラブで感染者が発生しているため、慌ただしい状況ではある。
ファン・ウィジョの今シーズンの目標は二桁得点だ。欧州リーグへの適応は昨シーズンで終えただけに、新シーズンはより一層アップグレードされた“ストライカーの本能”を発揮してくれることに期待したい。
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