「祈るしかない」シーズン中断危機の韓国プロ野球、国内での感染再拡大に最善のシナリオは?

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「最悪の状況が来ないことを祈るしかない」

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韓国野球委員会(KBO)が新型コロナウイルス感染症の感染拡大関連のニュースに神経をとがらせている。どうにかシーズンを開幕させ、先制的な防疫システムを構築して模範事例として評価されたにもかかわらず、国内の状況が再び悪化しているからだ。

KBOのリュ・デファン事務総長は、新型コロナの話題が挙がるたびにため息をついた。「発生可能なシナリオによってさまざまな段階の対策は立てておいた状態」とし、「現時点では入場許容再開よりも無事にレギュラーシーズンを終えられることを祈るしかない」と述べた。

シーズン開幕前に135試合、126試合など新型コロナ拡散によるリーグ中断時の対応マニュアルを構築した状態ではあるが、全10球団の損失を最小化するには全144試合の消化が最善であることに変わりはない。

シーズン中断の可能性も

防疫当局は、首都圏で教会や光化門での集会をきっかけに勃発した全国的な再拡散を受け、“社会的距離を置く対策”を2段階に引き上げた。とはいえ、いつ3段階に引き上げられてもおかしくない状況であることは確かだ。

すでにソウル市は8月20日、「21日午前0時から30日午前0時まで、ソウル全域で開催される10人以上のすべての集会を全面禁止する」と発表した。事実上、“社会的距離を置く対策”3段階目に準ずる先制的な措置だ。

公式的には2段階の状況であるため、韓国プロ野球のシーズンを進めることはまだ可能だが、ソウル市と同様の指針が全国的に拡大された場合、中断を余儀なくされる可能性は高い。

LGツインズのリュ・ジュンイル監督は「3段階に格上げされたら、まず2週間はオールストップだ。練習もできない。選手たちは各自、自宅で隔離しなければならない。こうなると、早くても3週間でのシーズン再開は難しいだろう」と見解を語った。1球団当たり約60試合を残しているため、早期終了を宣言するのも困難であるのが現実だ。

ロッテ・ジャイアンツのイ・デホ

ひとまずレギュラーシーズンを早期終了させ、“社会的距離を置く対策”が下方修正された直後にポストシーズンを行う案も討議できるが、公平性などを理由に同意しない球団が出てくる可能性もある。

リュ・デファン事務総長は「防疫当局の指針が決まれば、緊急実行委員会(団長会議)を招集し、先制的に対応できるよう準備はしてある」と説明した。

不幸中の幸いなのは、政府が小商工人と庶民の経済危機を防ぐため、最大限保守的に“社会的距離を置く対策”引き上げ措置を検討していることだ。

チョン・セギュン国務総理は8月19日、ブリーフィングで「3段階に引き上げたら国民の生活と庶民の経済に大きな衝撃を与えてしまう。今は3段階に引き上げないよう、拡散を阻止することが急務だ」と強調した。

事実上、国民の自発的な協力がプロスポーツ球団の生存を握っているわけだ。

一方、プロサッカーのKリーグは相対的に余裕がある。10~11月に予定されていた代表ウィークが延期されたことで、日程上の余裕ができたからだ。シーズン開幕前に試合数縮小に合意したうえ、野球よりも天候の影響を受けにくい特性であることを考慮すれば、直ちに3段階に引き上げられたとしても、まだ1~2カ月の余裕はあるとみられている。

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