新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るうなか、プロスポーツでは“ウィズコロナ”時代の観戦文化の徹底が求められている。
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韓国では、3カ月前までいつ開かれるかもわからないまま無期限延期とされたKリーグの開幕が待ち焦がれていた。1か月前までは、無観客で行われていたKリーグを現場で観戦したいファンの要求が高まった。選手の息遣いやピッチの芝の香りを懐かしんだファンの間で、現地観戦の再開を望む声が多く挙がっていた。
しかし、つい最近になって有観客試合が再開されてというもの、スタジアム内で不適切な行為が相次いでいる。
Kリーグは去る8月1日から観客入場が解禁された。解禁当時のファンは社会的距離の確保を厳格に守り、韓国プロサッカー連盟の防疫指針に従っていた。
だが、日が進むにつれて意識が薄れたのか、最近では防疫指針を破ってしまうファンが現れた。
8月9日の仁川ユナイテッドFC対城南FCでは、防疫指針の遵守を呼びかける場内アナウンスに従わず、発声による応援やヤジを飛ばす行為が見受けられた。Kリーグでは飛沫感染を防ぐため、発声による応援行為は禁じられていたが、これが守られなかった。
また、15日の水原三星ブルーウィングス対全北現代モータースでも同様な状況が発生していた。
このため、韓国プロサッカー連盟は関連事項に対する規定を設けることを検討している。
最近ではソウル・京畿など首都圏地域で感染者が急増したことを受け、韓国政府の防疫当局は“社会的距離を置く対策”を2段階に引き上げた。
これに従い、Kリーグやプロ野球といったプロスポーツは試合を再び“無観客”開催していた。
今回の措置は首都圏や釜山に限られたものだったが、感染力の高い新型コロナウイルスの特性上、いつ感染が全国的に広がるかわからない。現在の感染再拡大はスタジアム内から起きた問題ではないが、Kリーグを楽しむファンにはより高い警戒心を持つことが求められる。
試合を開催して誰もが楽しめる“雰囲気”を作るのは選手と関係者の義務だが、楽しい“環境”を作り出すにはファンの協力も必要だ。これまで以上にKリーグの観戦を安全に楽しめるよう、今回の感染再拡大をきっかけに改めて観戦文化を振り返るべきだ。
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