米メジャーリーグ(MLB)で“コリアン・デー”が確定した。
13年ぶりに実現する歴史的な瞬間だ。トロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジンと、セントルイス・カージナルスのキム・グァンヒョンが同日にメジャーリーグの先発マウンドに立つ。
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2人の所属球団であるブルージェイズとカージナルスは、球団公式ホームページを通じてリュ・ヒョンジンとキム・グァンヒョンが来る8月18日の試合に先発登板することを予告した。リュ・ヒョンジンは日本時間8月18日8時35分のボルチモア・オリオールズ戦に、キム・グァンヒョンは同日6時15分のシカゴ・カブス戦に先発登板する。
韓国人メジャーリーガーが同時に先発マウンドに立つのは、13年前の2007年4月16日、キム・ビョンヒョン、ソ・ジェウン以来となる。当時コロラド・ロッキーズ所属だったキム・ビョンヒョンはアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で3イニング5失点、タンパベイ・レイズ所属のソ・ジェウンはミネソタ・ツインズ戦で7イニング4失点だった。
今シーズン5回目の登板を控えたリュ・ヒョンジンは、約7年4カ月ぶりにボルチモア・オリオールズを相手にする。前回はロサンゼルス・ドジャース所属だった2013年4月21日だ。
今シーズンのリュ・ヒョンジンは8月17日現在、4試合1勝1敗、防御率4.05を記録しており、オリオールズ戦でシーズン2勝目を狙う。見通しも悪くない。シーズン序盤こそ制球力とコンディション不調に苦しんだが、ここ2試合でペースを取り戻し、エースらしい活躍を見せている。
ただ油断はできない。オリオールズはメジャーリーグ30球団のうち、チーム打率0.265と3位に数えられるほど強力な打線を持っており、ブルージェイズの勝利のためにはリュ・ヒョンジンの好投が絶対条件だ。
キム・グァンヒョンは紆余曲折の末、メジャーリーグで先発デビュー戦を行う。
当初キム・グァンヒョンの役割はクローザーだったが、新型コロナの影響で状況が一変した。カージナルスは正捕手ヤディアー・モリーナをはじめ、選手10人、球団コーチや関係者8人などが感染し、7月30日のツインズ戦以降、試合を中断することになった。すでに殺人的なスケジュールを消化しなければならない状況で、さらに先発のマイルズ・マイコラスやカルロス・マルティネスまでが負傷離脱し、キム・グァンヒョンに先発登板のチャンスが巡ってきた。
キム・グァンヒョンの最近の登板は、7月25日のピッツバーグ・パイレーツ戦だ。同日、クローザーとして登板し、1イニング、1自責点でシーズン初セーブを記録した。ただ多くのボールを投げておらず、実戦から24日という時間が過ぎているため、できるだけ早く試合感覚を取り戻すことが最大の課題となる。
対戦するシカゴ・カブスは、右腕カイル・ヘンドリックスを先発させる。今シーズン3勝1敗、防御率3.09を記録している。
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