マイアミ・マーリンズ戦で印象的な活躍を見せたトロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジンに現地メディアが親指を立てた。
リュ・ヒョンジンは8月12日(日本時間)、本拠地サーレン・フィールドで行われたマーリンズ戦で先発登板し、6イニング2被安打2与四球7奪三振の自責点1と好投した。
勝利投手の条件を残してマウンドを降りたリュ・ヒョンジンだったが、抑えのアンソニー・バスが9回表に痛恨の同点ホームランを浴びたため、惜しくも勝利はつかなかった。
それでも、ブルージェイズが4年8000万ドルの巨額を投じて自分を獲得した意味を、自身のピッチングで証明してみせた。
試合後、ブルージェイズ率いるチャーリー・モントーヨ監督は「リュ・ヒョンジンが前回の登板に続き、素晴らしい投球を見せてくれた。やはり彼は我々のエースだ」と称賛。ロス・アトキンスGM(ゼネラルマネージャー)も「我々がリュ・ヒョンジンを獲得したときよりもはるかに価値が高いことが証明された」と満足感を示した。
さらには、球団公式SNSでも韓国語で「今日のリュ・ヒョンジン選手は驚異的でした」と綴られ、リュ・ヒョンジンの活躍ぶりをまとめた映像が掲載されていた。
現地メディアも彼を絶賛している。
トロント地域メディア『トロント・サン』は「打線は得点生産量を増やさなければならないが、リュ・ヒョンジンは7つの奪三振を奪い、エースらしい面貌を見せ始めた」とし、「リュ・ヒョンジンは直近の2回の登板で11イニングを投げ、3被安打の自責点1、15奪三振を記録した」と、最近の好投にスポットライトを当てた。
また、アメリカ放送局『CBSスポーツ』は「リュ・ヒョンジンが2回表、ブライアン・アンダーソンにソロホームランを許したが、それを除けば試合を通してマーリンズ打線を圧倒した」と、彼のピッチングを高く評価した。
リュ・ヒョンジンは試合後、現地メディアとのインタビューで「全般的にコンディションが良かった」と振り返った。
これまでと異なりマーリンズ打線にファストボール中心の勝負をしたことについては、「序盤に相手が変化球を狙っているようだったから速球中心の投球に変えたが、それが後半になって功を奏した」と説明した。
変化球に続き、ファストボールも球威を取り戻したのが大きい。
彼は「ファストボールだけでなく、変化球も少しずつ良くなっている。フォアボールが最も嫌いだから、これからはフォアボールを与えない試合をしなければならない」と、四球を減らすことに重点を置くと述べた。
そして、初めてサーレン・フィールドのマウンドに立ったことについては、「今日の試合は風が変数だったと思う」とコメントした。
実際、この日の試合は風が左に強く吹き、ほとんどの打球がレフト方向に飛んだ。リュ・ヒョンジンが許したホームランも左フェンスを越えていた。
リュ・ヒョンジンは「二塁打やホームランがすべて左方向に行った。今後の試合ではボールを来と方向に打たせることが非常に重要だと思う」と述べた。精巧なピッチングで相手打者が風向きの反対方向に打球を飛ばすよう誘導し、長打を抑えるという意味だ。
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