女子ゴルフ世界ランキング1位をめぐる、コ・ジンヨン(韓国)とダニエル・カン(アメリカ)の争いがヒートアップしている。
8月11日に発表された世界ランキングでは、コ・ジンヨンが依然として首位を守っている。
コ・ジンヨンは2019年11月の「CMEグループ ツアー選手権」を最後に、ランキングポイントが与えられる米国女子ツアーに出場しなかった。それでも新型コロナウイルスで中断されたツアーが再開された後でも、平均ポイント7.97で不動の首位を維持している。
だがその間、ダニエル・カンがスパートをかけている。
7月31日~8月2日の「LPGAドライブオン選手権」で通算4度目の優勝を果たし、世界ランキングを2段階上げた2位に浮上した。次の大会「マラソンクラシック by Dana」まで制覇しながら、今シーズンの米国女子ツアーで最も早くシーズン2勝目を達成した。
世界ランキングは2位のままで変動しなかったが、0.59を加えて平均ポイントは6.42まで上昇した。いつのまにかコ・ジンヨンとの差も1.55まで減少した。
今季のコ・ジンヨンは韓国にとどまっている。米国女子ツアーは2月の「ISPS HANDA オーストラリア女子オープン」後に中断されたが、7月末の「LPGAドライブオン選手権」で再開された。
コ・ジンヨンはもともと2月の「ホンダ LPGAタイランド」で今シーズンをスタートさせる計画だったが、コロナの影響で空白期が長くなった。最近出場した韓国女子ツアー「済州サンダースマスターズ」(7月30日~8月2日)でも彼女は「米国女子ツアー大会の参加をまだ決めていない」と、今後のスケジュールに疑問符を残した。
一方、ダニエル・カンは8月13~16日の「ASIスコットランド女子オープン」、その翌週の今季初のメジャー大会「AIG女子オープン」にも出場する意向だ。賞金王、最多勝など、各部門で勢いをつけているだけに、結果が伴えばランキング1位も見えてくる。
2週連続優勝当時、ダニエル・カンは「世界ランキング1位は明らか私の目標だ。1位に上がったからといって私が他人になるわけではないが、その目標に向かって今まで頑張ってきた」と強い意欲を示した。
コ・ジンヨンが米国女子ツアーに参加しない間に、ダニエル・カンが世界ランキング首位を奪う可能性もありそうだ。
前へ
次へ