このままでは韓国シリーズの12月開催も覚悟すべきだ。
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終わりの見えない新型コロナウイルス感染症の事態をみれば、翌年の国内春季キャンプや4月開幕も考慮しなければならない。
すでに先月の実行委員会(団長会議)の時点で来シーズンの日程に関する討議が始まっているなか、韓国野球委員会(KBO)や各球団も“プランB”を見据えている。
長く続く梅雨がレギュラーシーズンの日程を大きく揺さぶっている。現時点で、韓国プロ野球で雨天中止になった試合は8月4日までで38試合に達する。
KBOはレギュラーシーズンの終了日を11月2日に定めた。10月19日から11月2日までを、追って編成できる期間にしている。
だが、この先も雨天中止の試合が相次ぐようであれば、レギュラーシーズンの終了時期も延期せざるを得ない。
去る5月の開幕当初は、東京五輪の延期やオールスターブレイクの取り消しなどによって、11月2日までに1チーム当たりレギュラーシーズン144試合を消化できるものと見込まれていた。
ただ、今年に限って雨天中止が例年よりも大幅に増加した。KTウィズは10試合、LGツインズ、SKワイバーンズ、NCダイノスは9試合、ロッテ・ジャイアンツは8試合が延期された。まだ梅雨も明けていないことから、順延される試合がさらに増える可能性が高い。
こうした状況から、韓国シリーズの12月開催の可能性も浮上している。
KBOはひとまず、11月いっぱいは高尺ドームをおさえている。11月15日からのポストシーズン全試合は、寒さを避けるために中立地の高尺ドームで開催する予定だ。
KBO関係者は「高尺ドームは11月までの貸館が確定している。しかし、まだ12月について話し合われたことは無い。今後も状況を注視する」と述べた。
各球団はその先のことも考えている。韓国シリーズの12月終了を念頭に入れつつ、来シーズンの春季キャンプや開幕まで遅らせることを考慮する。
また、新型コロナの事態が2021年も続くとみて、全10球団は海外ではなく国内での春季キャンプ実施を見据えている。
海外入国時の2週間隔離、帰国時の2週間隔離を考えれば、海外でのキャンプ開催は事実上無意味だ。そのため、春季キャンプ開始時期を国内の冬の天候に合わせて調整し、開幕日もこれに合わせるべきとの意見が出ている。
各球団の団長の間では、2月中旬の国内春季キャンプ実施、4月の開幕を予想する声も挙がっている。
緊迫した状況の続く今シーズンのレギュラーシーズンをみれば、来シーズンの遅い開幕はかえって良いかもしれない。
キウム・ヒーローズのソン・ヒョク監督は「今年はオールスターブレイクが無く選手たちが大変だが、本当に大変なのは翌年だろう」とし、「以前同様の日程で進行すれば、蓄積した疲労をまともに癒せないままシーズンに突入してしまう。特に、投手たちはさらに厳しいシーズンとなるかもしれない」と語った。
韓国プロ野球は2017年から“3月開幕”を原則としてきた。3月最終週または第3週の週末を開幕日に設定し、144試合のマラソンをスタートさせた。最後に4月開幕をしたのは2016年で、当時は4月1日に開幕戦を行った。
ただ、現状を取り巻くさまざまな問題をみるに、来シーズンは2016年よりも遅い開幕を迎えることになるかもしれない。
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