韓国Kリーグは8月1日の試合から有観客試合を再開させた。
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Jリーグが観客入場を“5000人まで”とする一方で、Kリーグは“スタジアム収容人数の10%”と厳しく制限。
座席間隔も「前後左右2席ずつ、もしくは1m以上」とされ、チャントや応援コールは原則禁止。観客はマスク着用が義務化され、拍手や手拍子で選手たちを応援しなければならない。
そうしたなか、Kリーグ1部に5年ぶり復帰を果たした釜山(プサン)アイパークはさらに厳格な感染予防対策を行った。
8月2日に本拠地の九徳(クドク)運動場で行われた第14節の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)FC戦のチケット予約販売を、スタジアム総収容人数(1万2349人)の4.6%にあたる547枚しか行わなかったのだ。
釜山は、観客を最大限迎え入れるのではなく、政府が定めた防疫守則を徹底的に適用することがより重要だと判断した。
実際、スタジアム内の座席間の距離も最小基準の「前後左右2座席または1m以上」よりもさらに強化された。前後は1列以上間隔を空け、左右も3席ずつ空けられた。また、間の席に座れないよう、あらかじめテープで縛られたりもしていた。
ほかにも、消毒と発熱チェックを同時に行える機械がスムーズな入場を助け、キックオフ100分前にはピッチ内の消毒が行われた。
釜山関係者は「多くのファンが訪れてほしいが、今はそれよりも“防疫や健康に神経を使うべき”と判断した。防疫指針が緩和されるまでは、こうした基調を維持する予定だ」と述べた。観客もマスク着用、応援禁止などのルールを守りながら試合を見守った。
防疫を最優先に考えた釜山の方針によって、ファンの間ではし烈な“チケット獲得競争”が繰り広げられた。7月31日午前11時、釜山が予約販売を始めるや否や、約30分でチケットが完売となった。
釜山在住の30代男性は「予約販売当日の購入に失敗した。あきらめて家で観戦しようと思っていたが、きょう未明にチェックしたら(チケットが)1枚残っていた。奇跡的にチケットを手に入れられた」とコメント。
20代女性も「予約販売開始5分前から待機し、“クァンクル(光のように速いクリック)”をした。5回も“予約済みの座席”というメッセージが流れたけど、どうにか予約に成功できてとても嬉しい」と述べた。
1部昇格後、初めて現地で試合観戦をした釜山ファンはいつになく感激の一日を過ごした。
30代男性は「言葉では表せないほどに嬉しい。(前身の)大宇(テウ)ロイヤルズ時代からファンで、降格したときもその場にいた。1部での試合を長い間待っていたが、来ないと思っていた日がついに来た」と喜びを語っていた。
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