韓国野球委員会(KBO)が、暗票(アムピョ)の根絶に向けて取り締まりを強化する方針を示した。
暗票とは、韓国において“ダフ屋行為で売られるチケット”を指す言葉である。
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7月30日、KBOは「野球ファンの健全なチケット購買と新型コロナウイルス感染症予防及び安全な試合観戦のため、暗票の管理強化に取り組む予定だ」とし、具体的な対策を伝えた。
去る5月5日に開幕し、7月26日から制限付きで入場を解禁させた韓国プロ野球だが、現在オンライン、オフライン問わず不正にチケットが転売される行為が発生しているという。
そのため、KBOは不正行為が疑われる事例が摘発された場合に該当するチケットを球団の職権で取り消せるようにし、このことをチケット予約販売時にファンに確認するよう明示することを決めた。
疑わしい事例が発見された場合は当事者に釈明の機会を与え、期限内に釈明できなかった際はチケットが取り消しとなる。
また、韓国プロスポーツ協会が運営する「プロスポーツオンライン暗票対応センター」と協力し、ダフ屋行為及びマクロプログラムを悪用してチケットを先取りする行為などに対しても積極的に対処する計画を明かした。
KBOは、チケットの不正な販売及び購入、使用の摘発時、球場への出入りを無期限禁止する案も検討。さらには、各球団の地域を管轄する警察と協力体制を構築し、試合当日は球場周辺の取り締まりを強化するとともに、場内アナウンスや電光掲示板、SNSを通じてダフ屋行為の危険性と根絶メッセージをファンに随時伝えていくという。
最後に、KBOは「苦労して観客入場が認められただけに、球団の防疫管理とファンの観戦規則遵守によって安全にリーグが運営され、より多くのファンが一日も早く球場を訪れることができるよう、徹底的に管理する計画だ」と伝えた。
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