日本人メジャーリーガー大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が693日ぶりに先発したが、1死も得られないまま降板した。
大谷翔平は7月27日(日本時間)、オークランド・アスレチックスとのアウェー戦に先発投手としてマウンドに上がった。
投打の“二刀流”でメジャーリーグにデビューした2018年9月3日のヒューストン・アストロズ戦以来となる先発登板だった。大谷はアストロズとの試合後、肘の負傷でマウンドに上がることができなかった。
そんな大谷が2年ぶりにマウンドに立った復帰戦で、悪夢の1回を経験した。6人の打者を相手にし、3被安打3与四球5失点と崩れた。結局、アウトカウントを1つも取ることができないまま交代となった。
大谷はこの日の試合で、先頭打者マーカス・セミエンにヒットを許すと、続くラウレアーノとチャップマンへの連続四球で無死満塁のピンチを招いた。危機は続いた。開幕戦でサヨナラ満塁ホームランを打った4番打者マット・オルソンにも四球を許した。
3連続打者の四球で先制点を許したわけだ。
ピッチングコーチがマウンドに向かったが、効果はなかった。大谷は5番マーク・カナに2点タイムリーを打たれ、無死1、3塁でロビー・グロスマンにもライト前ヒットを許した。電光掲示板には0-4と表示された。
結局、エンゼルスのジョー・マドン監督は大谷を下げた。急いでマウンドに上がったマット・アンドリースは併殺を誘導したが、3塁走者の得点は防げなかった。大谷の自責点は5点となった。
この日の大谷は、計30球を投げ、ストライクとボールが15球ずつだった。球速は90~92マイルが主で、最高球速は94.7マイル(152.4キロ)だった。制球と球速のいずれも満足できる結果ではなかった。
エンゼルスは4-6で敗れ、大谷は今季初黒星を喫した。
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