イ・ガンインがユース時代から過ごしたバレンシアと別れを告げる?求められる“慎重な選択”とは

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もしかすると、韓国代表MFイ・ガンイン(19)にとってバレンシアでの、ひいてはラ・リーガでのラストマッチとなったかもしれない。

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去る7月20日(日本時間)、イ・ガンインはラ・リーガ最終節のセビージャ戦で後半26分から途中出場し、約24分間プレーした。試合は0-1と敗れ、バレンシアは最終的に9位で今シーズンを終えた。目標に掲げていた来シーズンのUEFAヨーロッパリーグ出場は叶わなかった。

現状からみて、今回の試合がイ・ガンインにとってバレンシアのユニホームを着て行う最後の公式戦となる可能性がある。

(写真提供=韓国サッカー協会)イ・ガンイン

今シーズン、イ・ガンインは期待されたほどの出場時間を確保できなかった。

ラ・リーガで17試合に出場こそしたものの、そのうち先発出場はわずか3回。残りはすべて途中出場となり、合計プレータイムは445分にとどまった。一見少なくない数字には見えるが、実際には勝敗がほぼ決まった“ガベージタイム”にピッチに送り出されるケースが多かった。

そのほか、コパ・デル・レイでは2試合で先発出場したものの、UEFAチャンピオンズリーグでは出場した5試合のうち4試合がベンチスタート。124分のプレータイムに終わっていた。

イ・ガンインに求められる“慎重な選択”

イ・ガンインは昨夏にも新天地を求めていた。攻撃的MFを主戦場とする彼は、主に4-4-2のフォーメーションを用いるバレンシアでは十分な出場機会を得られないと感じていたのだ。

ちょうど昨年5~6月に行われたU-20ワールドカップでのゴールデンボール受賞を引っ提げてクラブに復帰したイ・ガンインは、ユベントスやアヤックスなど複数クラブからラブコールを受けた。ラ・リーガ内でも下位クラブからのオファーもあった。

だが、最終的にはバレンシアの慰留を受けてチームに残留。結局、イ・ガンインは自身の成長の助けとなるほどの出場機会を得られないまま、1シーズンを終える羽目となった。

シーズンが終了したことで、イ・ガンインは本格的な新天地探しに乗り出すものとみられる。すでにスペインメディアの報道を通じ、イ・ガンインがバレンシアとの再契約交渉を拒絶し、移籍の意思を明らかにしたと伝えられている。

現在、リーグ・アンのニースやマルセイユ、ボルドーなどがイ・ガンイン獲得に乗り出しているという。

マルセイユの場合、2019-2020シーズンをリーグ2位で終え、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場が決まっている。イ・ガンインにも一定水準以上の出場時間が与えられる可能性が大きく、適切な移籍先とみられる。一方で、ラ・リーガ内の下位クラブへ移籍する可能性も排除できない。

いつになく慎重な選択が必要だ。イ・ガンインはこの2シーズンの間、思うような出場時間を得られず、爆発的に成長するチャンスを逃した。飛躍が見込まれる10代後半の時期を惜しくも見過ごしてしまった。

イ・ガンインはいわば“戦術に乗る”スタイルの選手だ。自身の長所を発揮できるチームに行ってこそ、さらなる活躍を披露することができる。さまざまな要素を鑑みて、来シーズンにプレーする新天地を決めなければならない。

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