メジャーリーグの“60試合制”を韓国プロ野球に当てはめてみるとどうなるのか

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メジャーリーグ(MLB)の開幕が目前に迫っている。60試合制で行われる2020シーズンは、来る7月24日からスタートする。

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開幕戦では、昨シーズンのワールドシリーズを制したワシントン・ナショナルズと伝統の強豪ニューヨーク・ヤンキースが激突。また、同日にはロサンゼルス・ドジャースとサンフランシスコ・ジャイアンツが対戦する。

残りの28チームは、翌25日に開幕戦を行う。

韓国プロ野球が60試合制だった場合の優勝球団は?

他方で、韓国プロ野球は去る5月5日に一足早く開幕。144試合消化に向けてノンストップで試合が行われており、MLBよりも比較的正常なシーズン運営がなされている。

先週には全10球団が60試合以上を消化し、レギュラーシーズンの折り返し地点に迫っている。

ところで、もしも韓国プロ野球もMLBのように60試合制で進められていたならば、どのような結果が出ただろうか。

シーズン真っただ中であるため順位やタイトルホルダーを簡単に決めつけることはできないが、中間査定程度の意味合いと考えれば良いだろう。

NCダイノス

序盤60試合を基準にした場合、NCダイノスが創設以来初めて優勝カップを掲げることになった。

7月20日現在、NCは63試合で42勝2分19敗を記録し、1位を独走している。2位の斗山(トゥサン)ベアーズとは5.5ゲーム差だ。

個人成績を見ると、投手部門ではNCのク・チャンモ(23)とドリュー・ルチンスキー(31)、キウム・ヒーローズのエリック・ヨキシュ(30)、斗山のラウル・アルカンタラ(27)ら4人が9勝で勝利数の先頭に立つ。

なかでも、防御率単独トップの1.35を叩き出しているク・チャンモが、ここまで9勝無敗の勝率100%を誇る。

ク・チャンモ

セーブ数とホールド数はキウムの選手たちがリードした。チョ・サンウ(25)が16セーブ、イ・ヨンジュン(28)が13ホールドとそれぞれ首位を堅持している。投球回数では、KTウィズのオドリサメル・デスパイネ(33)が91.1イニングで先頭を走る。

打者部門ではKTウィズのメル・ロハス・ジュニア(30)が圧倒的だ。打率(0.387)、ホームラン数(22本)、OPS(1.170)とすべてで1位を独占している。安打数でも、斗山のホセ・フェルナンデス(32)と並び99本で1位タイだ。

仮にシーズンMVPを現時点の記録を基に選定するならば、最有力はロハス、その競争相手はク・チャンモといった構図になるだろう。

ロハス

といっても、これらはすべてMLBと同じ60試合基準のものだ。韓国プロ野球はまだ80試合以上残っている。後半戦の結果次第では、シーズン終了時に顔ぶれが変わっている可能性も十分に高い。

NCのイ・ドンウク監督は以前、10球団で初めて40勝を突破した際に「一日一日勝つのが目標だ。40勝よりも、終了時の勝利数が重要だ。この先、50勝や60勝の大台に乗ることになるだろう。全144試合を終えて何勝挙げたかが重要だ」と話していた。

そして、NCの関係者は「60試合時点の成績で優勝が決まれば良かっただろう」とほほ笑えんでみせた。

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