元ショートトラック韓国代表でソルトレークシティ五輪金メダリストのジュ・ミンジン(35)が、ショートトラック界に蔓延する暴行の実態を告発した。
ジュ・ミンジンは12月20日、『ニュースルーム』(JTBC)の電話インタビューでそのことを述べている。
最近話題になっているショートトラック界の暴力指導について、「私が代表入りする前からそうだった。昔からの悪習だ。シム・ソクヒ、ビョン・チョンサの話を聞いて驚いた。私が受けた被害と似ている」という彼女は、選手時代の経験談を打ち明けた。
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「国際試合や海外での練習中に部屋に呼ばれ、コーチから罵詈雑言を浴びせられたり、暴行を受けたりしていた。監督やコーチの言葉なら絶対逆らえない時代だった。彼らにそのことを口外しないようにと言われ、当時、中学・高校生だった私たちは理由も知らないまま従っていた」
また、「暴行は成績向上に役立たない。暴行を受けなかった選手の中でいい成績を出した人もいた。また、いい記録を出していたにも関わらず、暴行を受けて選手生命を絶たれてしまった人もいる」と明かし、周囲を驚かせた。
2002年ソルトレークシティ五輪と、2003年アジア冬季競技大会の女子3000メートルリレーで金メダルを獲得したジュ・ミンジンは、現在コーチとして活動している。
「選手たちを指導するとき、自分が暴行を受けたことをふと思い出す。私は彼らと同じようなコーチにはなるまいと不断の努力を重ねた。暴力は代替わりするものなので、断ち切るためには大変な努力が必要だ」と、強調した。
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