20歳のイ・スンウはサッカー選手として、まだまだやることが多い。しかし年代別代表を経て去る6月、韓国サッカー史上4番目に若い歳でワールドカップに出場するなど、すでにさまざまな国際大会を通じて私たちに楽しみを与えている。
そんなイ・スンウのサッカー人生において、最高の瞬間とベストゴールは何か。彼は『スポーツソウル』との独占インタビューを通じて、それを明かしている。
まず最高の瞬間は、6月18日のロシアW杯初戦、スウェーデン戦の後半に途中投入されてワールドカップのピッチを踏んだときだ。イ・スンウは後半28分、ク・ジャチョルに代わって出場してワールドカップデビューを果たした。韓国は後半20分にアンドレアス・グランクヴィスのPKで先制されてそのまま敗れたが、イ・スンウは短い時間のなかでも創意的な動きとめげないプレーで深い印象を残した。
イ・スンウは「韓国が負けている状況だったので必死だったが、今振り返ってみると、この年齢で大きな舞台に立てただけでも意義深かった。信じられなくて胸がいっぱいになった」と話す。イ・スンウはスウェーデン戦の活躍を足がかりに、メキシコとの第2戦でも途中投入された。
イ・スンウのベストゴールは日本戦
最高のゴールは、2014年U-16アジア選手権のベスト8で日本と対戦した際の60mドリブル後の得点だ。ハーフウェイライン下でボールを受けると日本人選手4~5人を引き連れてドリブル、最後はゴールキーパーまで交わしてゴールを決めた。韓国はこの試合に勝利して、2015年のU-17ワールドカップ(チリ)に出場した。
イ・スンウにはワンダーゴールが多い。昨年3月U-20代表の親善試合ザンビア戦のロングシュートは車範根(チャ・ボムグン)監督に絶賛され、2カ月後のU-20ワールドカップ本大会のアルゼンチン戦でも50mのドリブル後、飛び出したキーパーを浮き球で破ってゴールを決めた。5月のACミラン戦で強烈なボレーシュートを放ったセリエAデビューゴール、アジア大会決勝戦で日本を相手に見せた先制ゴールも立派だった。
しかしイ・スンウにとっては、未だに4年前の日本戦のゴールが最高だという。彼は「韓国代表の試合ではいつも格好良く決めている」と笑いながら、「それでもU-16アジア選手権の日本戦のゴールが最も良かった」と話した。
(構成=呉 承鎬)