“サウナ”がハムストリングス負傷予防に?「娯楽ではなく練習の一種」とも断言されるその効果とは

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どのスポーツにおいても、ハムストリングス(太もも裏)負傷のリスクはつきものだ。

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しかしながら、韓国プロ野球で活躍する元ソフトバンクのイ・デホ(38・ロッテ・ジャイアンツ)やチェ・ヒョンウ(36・KIAタイガース)らベテラン選手は、それらの負傷頻度が少ない。

また、元中日ドラゴンズのソン・ドンヨル氏(57)はじめ、KTウィズのイ・ガンチョル監督(54)やLGツインズのリュ・ジュンイル監督(57)など、かつてのレジェンドたちも、ハムストリングスの負傷とは縁が無かった。

実際、リュ監督は「(現役時代に)ハムストリングスを痛めたことがあったかな」と記憶にない表情を見せたこともあった。

元ソフトバンクのイ・デホ

大きな負傷なくキャリアを長続きさせている選手には、自分だけの特別なコンディション管理のノウハウがある。だが、いざそのような質問をすると、「ただやっているだけで、特別な管理というのか」と笑い飛ばされる。

ところが、周辺人物の話を聞いてみるとある共通点が浮かび上がった。

コーチも断言する“サウナ効果”とは?

彼らの中にはいわゆる“サウナ同志”が多いという。

遠征試合の場合、宿泊場所が変われば真っ先にサウナ施設をチェックするという笑い話が出るほどだ。

たいしたことではないと見られている“サウナ会合”だが、実はそれなりの秘密が隠されているようだ。

とある地方球団のコーチは「サウナをただの娯楽と誤解してはならない」と断言すると、真剣な表情で「練習の一種」と明かした。少し大げさにも聞こえるが、説明を聞いてみるとなるほど納得である。

ハムストリングスは筋肉の硬直から負傷につながる場合が多い。逆に、柔軟性があれば負傷の確立も低くなる。

今シーズンの韓国プロ野球はハムストリングス負傷で離脱する選手が相次いでいる

つまり、ストレッチなどの柔軟性強化を生活の中に取り入れなければならないという意味だ。

先ほど登場した地方球団コーチは「サウナは室内の温度が高いため、相対的に筋肉が弛緩する。温湿布を思い浮かべるとわかりやすい」と話すと、次のように強調した。

「筋肉が弛緩された状態でストレッチをすれば、筋肉にかかる負担も少ない。ストレッチ自体、力を入れるような行為では無いため、凝った筋肉をほぐす感覚でゆっくり、着実に繰り返せば確実に効果が出る」

効果には個人差があるとはいえ、実際に“柔軟な身体を持っている”と評価されるレジェンド級の指導者や選手の間には、意外にもサウナを好む人が多いという。

彼らは日常生活でストレッチを習慣化させている。韓国プロ野球の監督の中には、選手たちがウォーミングアップをしている最中にダッグアウトの前でストレッチをする姿をよく見かける。

観客席の階段を利用してトレーニングをするウィリアムズ監督

ほかにも、ハムストリングスやその周辺の筋肉強化に熱を上げているというKIAのマット・ウィリアムス監督(54)は、観客席を利用した“階段の上り下り”で筋肉に刺激を与えている。

負傷を防ぐための確固たる予防法は無いため、自身の中で負傷を防止できる方法を身に付けなければならない。

偉大な先人たちが行ってきたノウハウを見よう見まねでも自分のものにしてこそ、猛暑が続く夏の連戦も乗り越えられるはずだ。

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