10試合855分で12得点。1試合平均1.2ゴールと、71分に1回得点を決める爆発ぶりでキャリアハイの活躍を見せる蔚山現代FCのブラジル人FWジュニオール・ネグラン(33・登録名は“ジュニオ”)。
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ジュニオは、去る7月4日のKリーグ1(1部)第10節仁川ユナイテッドFC戦で入団後初となるハットトリックを達成し、チームを4-1の大勝に導いた。
これでリーグ通算12得点となったジュニオは、通算7得点のセジーニャ(30・大邱FC)やスタニスラフ・イリュチェンコ(29・浦項スティーラース)との差を大きく突き放し、得点ランキング首位を快走している。
ジュニオは今年12月にも34回目の誕生日を迎える。そんなベテランの域に差し掛かりつつある選手が、Kリーグ1の舞台で絶頂の得点感覚を誇っているのはなぜなのだろうか。
7月6日、蔚山現代でフィジカルコーチを務める津越智雄氏が本紙『スポーツソウル』のインタビューに応じ、ジュニオの得点量産の秘訣について語ってくれた。
昨シーズン、スプリント平均距離83.1m、平均回数6回を記録したジュニオは、今シーズンここまでスプリント平均距離106.1m、平均回数7.2回と昨季を上回る数値を叩き出しているという。
このことについて、津越コーチも「ジュニオは昨シーズンと比べ、運動量(有酸素能力)で大きな差はないがスプリント距離と回数が大きく増えた」と説明する。
ジュニオはシーズン開幕前、意図的にスプリント練習の比重を増やしたようだ。
もともと柔軟性と筋力は持ち合わせていただけに、身体の変化が起きやすい年齢であることを考慮し、スプリントの強化をパフォーマンス向上の核心と捉えた。スクワットやランジなど下半身強化をベースに、スプリント練習に例年よりも多くの時間を割いたという。
また、新型コロナウイルス感染症の影響でアジア・チャンピオンズリーグが中断状態となり、リーグだけに集中できる環境になったことも大きい。「新型コロナの影響で1週間に1試合のペースだから、(筋肉疲労など)コンディションを回復できる余裕が増えたのも事実」と津越コーチも認めた。
開幕2カ月で早くも2桁得点を達成したジュニオ。2018シーズンに樹立した1シーズン最多得点(22ゴール)の更新、そして生涯初のKリーグ得点王受賞を目指し、好調なシーズンを送っている。
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