行ったり来たりしていたカナダ政府とメジャーリーグ(MLB)のトロント・ブルージェイズが、妥協点を見つけたようだ。“コリアンモンスター”リュ・ヒョンジンや元巨人の山口俊は、ひとまずカナダに入ると見られる。
『MLB.com』は7月3日(日本時間)、「カナダ政府がトロントのロジャース・センターで選手たちが練習することを承認した」と明らかにした。
米フロリダ州ダニーディンに集まっていたブルージェイズの選手たちは、早ければ今週末にチャーター機を利用してホームに帰る。育児と練習を並行していたリュ・ヒョンジンも入団6カ月ぶりに、ロジャース・センターを再訪できることになった。
同メディアは「カナダ政府が許可したのは練習だけだ。ホームゲームの開催を承認するかどうかは、まだ決まっていない」と伝えた。状況が変化することも考えられるが、レギュラーシーズンをアメリカ国内だけで行わなければならない可能性も残っている。
そもそもトロント・ブルージェイズは、メジャーリーグ 30球団のうち、唯一カナダを本拠地とするチームだ。新型コロナの感染拡大によってアメリカとカナダの国境が閉鎖され、すべての入国者は14日間の隔離措置をとらなければならない。
メジャーリーガーだけを防疫基準の例外にするのは不公平だという意見があり、カナダ政府も苦心しているとされる。ロジャース・センターでの練習も難しいように見えたが、カナダ政府の立場が一日で変わった点を考慮すれば、シーズン開幕の可能性もゼロではないようだ。
リュ・ヒョンジンはこの日、ダニーディンで新型コロナの検査を受けた。陰性判定を受ければ、チャーター機に乗ることができる。ロジャース・センターは開閉ドーム球場で、ホテルと連結されている。選手全員がホテルに滞在しながら練習に入ると思われる。
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