韓国バスケの有望株であるヤン・ジェミン(20・身長200cm)が、新型コロナウイルス感染症の影響でNCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1の大学への進出の夢を一時諦め、日本のプロの舞台へと向かった。
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ヤン・ジェミンはBリーグの信州ブレイブウォリアーズと契約を結んだ。
アジア特別枠の施行によって、日本プロバスケの舞台に初めて立つ韓国人選手となる。
韓国KBLも、国内プロバスケの競争力強化やグローバル市場拡大、選手育成及びマーケティング活性化のための土台を構築すべく、こちらもアジアクォーター制度を日本(Bリーグ)に向けて施行していた。
最近では、元京都ハンナリーズの中村太地(22)がKBLの原州(ウォンジュ)DBプロミと契約していた。
ステファン・カリーの母校であるデイビッドソン大学に入学したイ・ヒョンジュン(19・身長202cm)とともに、韓国バスケ最高の有望株に挙げられたヤン・ジェミン。
彼は景福(キョンブク)高校在学中にスペインへ渡り、4部クラブのU-18チームやトップチームでプレーした経験がある。帰国後は延世(ヨンセ)大学へ進学し、海外進出の夢のために今度はアメリカへと渡った。
その後、ヤン・ジェミンは2018年に2年制のネオショ・カウンティ・コミュニティ・カレッジに入学。NCAAで学業とスポーツを両立させた。毎日の睡眠時間はわずか4~5時間。勉強に励み、奨学金をもらうほどに学業成績も上がった。
今シーズンは32試合に出場し、1試合当たり平均12得点、6.6リバウンドを記録。所属するカンファレンスのトップ10にも選ばれるなど、その実力は高く評価されている。
ヤン・ジェミンはその可能性を認められ、NCAAディビジョン1の大学からオファーも受けたが、新型コロナによってその道を阻まれた。学士編入の日程が、5月から8月へと延期されたのだ。3月からチーム練習をできずにいたヤン・ジェミンとしては、いつまでも待っていられない立場だった。
そこで、ヤン・ジェミンは日本とオーストラリアに自身の映像を送る。その結果、日本の信州ブレイブウォリアーズが獲得に積極的な姿勢を示し、今回の契約へと至った。
ヤン・ジェミンは、球団ホームページを通じて「日本でプレーする機会を与えてくれた信州のクラブ会社に感謝します。また、Bリーグのような競争盛んなリーグでプレーするチャンスをくれた勝久コーチに感謝し、彼からたくさんのことを学びたいと思います。そして、私をずっと支え続けてくれている両親と兄弟にも感謝しています」と感謝の気持ちを伝えた。
そして、「今までさまざまな国でプレーした経験は、日本のプロバスケットボール生活に役立つと思います」と意気込みを語った。
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