2020シーズンの韓国Kリーグ1(1部)は序盤から早くも“二極化”が進んでいる。
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今シーズンのKリーグ1は、ここまで全体スケジュールのうち30%程度を消化した。いよいよ中盤戦に差し掛かる状況だが、上位グループと下位グループの格差が例年になく大きい。
第8節終了時点で、首位の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース(勝ち点21)と最下位の仁川(インチョン)ユナイテッドFC(勝ち点2)の勝ち点差は“19”。極端な話、両チームの順位が入れ替わるには少なくとも7試合以上かかる。
Kリーグが1~2部リーグ体制を確立した2013シーズン以降、第8節までの基準で見ると最も大きい勝ち点差だ。
2014シーズンには、首位の浦項(ポハン)スティーラース(勝ち点16)と最下位の仁川(勝ち点4)とでわずか12差に過ぎなかった。ほかのシーズンでも、1位と12位の勝ち点差は大体13~16程度だった。
今シーズンは“強者”と“弱者”が序盤からハッキリ区分されている。
昨シーズンは終盤まで劇的な首位争いを繰り広げた全北現代と蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)FCが、今シーズンは序盤から2強体制を強固なものにしている。
2強体制を打ち崩すような目に見える対抗馬もいない状況なことから、シーズン終盤までこの流れは続くという予想が支配的だ。
反面、下位グループのチームは例年に比べて力が無い。最下位の仁川は唯一勝利を挙げられていない状況で、6連敗のドロ沼にハマっている。
仁川の不振は痛恨だ。これまで“残留王”とも呼ばれた仁川は、過去のほとんどのシーズンを下位グループからスタートさせた。
だが、第8節までで言えば、これまでの最下位チームの中で最小勝ち点を記録している。それだけ今シーズンのスタートは厳しい。
「順位の二極化はリーグの面白さを半減させる要素になりかねない」という懸念も出ている。
あるサッカー関係者は「Kリーグがファンの興味を惹きつけるには、結果や順位争いよりも予想外の現象が多く起きなければならない。そのような面では、今シーズン早々に表れた二極化現象は喜ばしいことではない」と語った。
Kリーグの順位争いにおけるポイントはいくつかある。優勝や残留争いはもちろん、アジア・チャンピオンズリーグ出場権がかかった3~4位圏、上位リーグ進出に向けた6位圏争いも注目点だ。
例え二極化が加速しても、そのなかで新たな競争はいくらでも起こり得るという意味である。
ただ、さらにし烈な順位争いを披露するには、最上位圏と最下位圏の格差がこれ以上広がってはならない。各チームにはさらなる奮闘を期待したいところだ。
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