“批判殺到”のカン・ジョンホを見限るか否か…古巣キウムに迫られる決断

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キウム・ヒーローズの悩みはいったい何なのだろうか。

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去る6月23日のカン・ジョンホの謝罪会見終了後、人々の注目は彼の保留権を握る古巣のキウムに移った。

カン・ジョンホが韓国プロ野球復帰を宣言してから「記者会見以降に討議を行い決定する」という原則的な立場を貫いてきたキウムは、会見を終えてからも「会見で見られたカン・ジョンホの真心や世論、ファンの反応などを検討し、判断する予定だ」と、従来とさほど変わらない回答に終始した。

キウムの答えはすでに出ている?

キウムの立場になって考えれば、カン・ジョンホの去就に対する答えはすでに出ているも同然だろう。

頭を下げるカン・ジョンホ

カン・ジョンホの復帰宣言後に激しさを増した批判の世論は、会見後もその勢いには変わりはなかった。社会的に許されるはずのない飲酒運転を3度も犯し、真心を込めた謝罪ではなく“復帰のための謝罪”をした彼の態度に、反対の世論がさらに強まったのだ。

キウム率いるソン・ヒョク監督も、「私の意思よりも野球ファンの考えがより重要だ」と話した。今のような状況であれば、キウムがカン・ジョンホを迎え入れるのは従来の立場を覆すも同然である。

カン・ジョンホに向けられた批判の矛先がキウムへと変わるのは火を見るよりも明らかだ。

にもかかわらず、キウムはカン・ジョンホの去就について熟考を続けている。果たして何を悩んでいるのだろうか。

世論だけ見れば、カン・ジョンホにKBO(韓国野球委員会)賞罰委員会の懲戒よりも強い懲戒を下して選手生命を事実上終結させたり、そもそも最初から契約したりしないのが当然なはずだ。

それでも悩んでいるということは、何か引っかかる要素でもあるのだろうか。

かつてチームの中心選手として活躍し、メジャーリーグ進出時には大金をもたらしてくれた選手を無残に突き放したという視線が負担なのかもしれない。はたまた戦力補強のために悩んでいるかもしれないし、それ以外に理由があるのかもしれない。

カン・ジョンホを受け入れる球団はあるのか

とはいえ、このすべてはカン・ジョンホ自らがすべて招いたことだ。彼が犯した罪は決して軽いものではない。加えて、事故後にカン・ジョンホが取った無責任な態度は彼自身を縛り付け、孤立させた。いくら「無知で愚かだった」と反省しても無駄な状態だ。

すでにカン・ジョンホに対する世論の視線は冷たい。自らどん底へと沈んでいった彼を、あえてキウムが迎え入れる理由は無いだろう。KBOが提唱する“クリーンベースボール”や球団イメージが墜落することは目に見えているからだ。

謝罪会見でカン・ジョンホは、“キウム独自の懲戒がKBO賞罰委員会の懲戒より大きくても、甘んじて受け入れるのか”という取材陣の質問に対し、「どんな懲戒が出ようとも謙虚に受け止める」と答えた。

キウム含む韓国プロ野球全10球団が自分を選択せずとも、それを受け入れる意思も明らかにした。

キウムのキム・チヒョンGMは24日、最高首脳部にカン・ジョンホに関する報告を終えた。以後、近いうちに球団が彼に対する立場を明らかにするものとみられる。

キムGMは「カン・ジョンホについてはさまざまな悩みやそれに伴う判断基準がある」としながらも、「戦力的な悩みはまったく無かった。事実、彼はここ1年間チーム練習もしていない」と強調した。

カン・ジョンホは、いずれ下されるであろうキウムの決定を待ち続けている。

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