得失点差マイナスでも3位!Kリーグで軍隊チームが“伏兵”と恐れられているワケ

2020年06月24日 サッカー #Kリーグ
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尚州尚武(サンジュ・サンム)FCの勢いが尋常ではない。

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慶尚北道(キョンサンブクト)尚州市に本拠地を置く尚州は国軍体育部隊傘下のサッカーチームで、韓国サッカー協会所属の選手たちが兵役義務を遂行するために入団するチームだ。

そんな“軍隊チーム”の尚州が、今シーズンのKリーグ1(1部)、第8節まで終えて4勝2分2敗の勝ち点14で堂々3位につけている。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

尚州の特徴は、得失点差を見ればよく理解できる。

彼らはここまで9得点10失点と得失点差がマイナス1。それだけ見れば、尚州が3位にいることが不思議に感じるはずだろう。

そもそも、Kリーグは勝ち点で並んだ場合は多得点優先で順位付けを行うため、得失点差に対する比重が大きく減っている。

尚州は得点数で10チーム中5位タイ、失点数は6位タイと、どちらも特徴がはっきりしないチーム、攻守バランスが良くないチームと見ることができる。

負けるときは大敗、勝つときは1点差

だが、試合ごとにみれば話は違う。

尚州は、ここまで喫した2つの敗戦でそれぞれ4失点を記録した。開幕戦で蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)FCに0-4、第6節で浦項(ポハン)スティーラースに2-4で敗れている。

負けた試合では大量失点で完敗しているが、一方で勝利した試合では集中力の高さを見せている。

ここまで挙げた4勝中、3試合が1点差の勝負だった。初勝利となった第2節の江原(カンウォン)FCだけは2-0と複数得点を記録し、ほかに勝ち点を積み重ねた試合は1点差のリードを守り抜いた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

最も目を引くのは、尚州が勝利を収めた試合はすべて無失点だったという点だ。勝利した試合では“相手の攻撃を完ぺきにシャットアウトした”という意味である。

尚州は今シーズン、勝った試合と負けた試合とでまったく違った内容を見せている。

重要なことは、勝ちを重ねるにつれて“尚州だけの”勝ち方を知りつつある点だ。

尚州は今シーズンの成績に関係なく、本拠地協約の終了によって来シーズンは2部で戦うことが決まっている。

一部では、自動降格が確定したチームなため「今シーズンのモチベーションは低いはずだ」と憂慮する声もあった。だが、尚州の心構えは一貫している。ひたすら目の前の試合だけに集中している。

今シーズンのKリーグ1をかき回す尚州の勢いがどこまで続くか、今後の戦いぶりに注目したい。

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