“ナショナルタイトルキラー”のユ・ソヨン(29)の視線はすでにイギリスに向けられている。
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ユ・ソヨンが悲願を達成した。彼女は、去る6月21日に幕を閉じた韓国女子ツアー「起亜自動車・第34回韓国女子オープン」で優勝トロフィーを掲げた。
新人時代に一度逃した後、12年ぶりに訪れたチャンスだった。雷雨の中で行われた2008年大会では申ジエとプレーオフを繰り広げるも惜敗。
雪辱を果たすべく臨んだ今大会は、米国女子ツアー勢のキム・ヒョージュ(24)を1打差で突き放し、韓国女子ツアー大会で念願の頂点に立った。
彼女のこれまでのキャリアを振り返ると、特に国別ツアーのメジャー大会と縁が深かった。世界中のツアーで計18勝を挙げたユ・ソヨンだが、そのうち4勝が中国、アメリカ、カナダ、日本の4カ国で獲得したナショナルタイトルだった。
韓国女子ツアーを主戦場にしていた頃には2009年の中国女子オープンと2011年の全米女子オープンで優勝。翌年に米国女子ツアー進出を果たし、2014年のカナダ女子オープン、2018年の日本女子オープンを制した。
そのような実績に比べ、ユ・ソヨンは韓国でのメジャー大会優勝経験が無かった。だが、今回の韓国女子オープン優勝で、自身5度目となるナショナルタイトル獲得を果たすことになった。
ユ・ソヨンは「昨年も韓国女子オープンに出場するか悩んでいた。日本女子オープンの後、韓国でも優勝したかった。だが、日程上、直後に全米女子オープンが予定されていて、韓国とアメリカを移動するのは大変だと判断し、結局出場はしなかった」と明かした。
そして、「韓国女子ツアーの頃、最も惜しかった大会は2008年の韓国女子オープンだった。今は簡単に話せるが、心の片隅では“優勝できていればどれだけよかったか”と後悔することが多い。当時を不自由なく思い出せるようになって意味が大きい」と続けた。
“この先獲得したいナショナルタイトル”を問われ、ユ・ソヨンは「人間は欲張りな動物のようだ。これからは全英女子オープンで優勝してみたいと考えている」と即答した。
2020年の「AIG全英女子オープン」は、来る8月20日から23日にかけてスコットランドのロイヤルトゥルーンGCで開催予定だ。
仮にこの大会で優勝できたら、ユ・ソヨンは6度目のナショナルタイトルを獲得すると同時に、米国女子ツアー3回目のメジャー優勝も得ることができる。
ユ・ソヨンの“ナショナルタイトルキラー”としての道のりは、この先も続いていきそうだ。
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