「いかなる批判も受け入れる」過去の過ちと向き合う元阪神オ・スンファンが目指す大記録

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元阪神タイガースのオ・スンファンには常に向き合うべき過去がある。

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去る2015年に浮上した海外賭博の疑いは、順風満帆だった彼のキャリアに致命傷を残した。

この先、オ・スンファンが歩む道に以前の過ちがレッテルのようについていくのは目に見えている。

オ・スンファン

明白な過ちを犯したオ・スンファンにできるのは、心からの謝罪だけだ。彼は自身に向けられた不快な視線を避けなかった。関連の質問を受けるたびに頭を下げた。

「すべてのことの模範となれるよう…」

韓国プロ野球に正式登録された今月9日にも、オ・スンファンは過ちを反省した。

「(批判的な視線は)私が甘んじて受け入れなければならないものだ。明白な過ちを犯したため、それに対するいかなる反応や批判も受け入れなければならない。今後も反省を示す態度で自重していく」

そして、「二度と同じ過ちをせず、すべてこのことの模範となれるように努力する」と約束した。

6月9日、取材陣のインタビューに応じたオ・スンファン

自分に向けられた批判の矢はいつでも受ける準備ができているオ・スンファンだが、自身によってチームに被害を与えることは極度に警戒した。

一挙手一投足がスポットライトを浴びるため、懲戒期間中は最大限目立たないよう静かに練習だけをしながら過ごした。

1軍復帰を1週間後に控えて選手団と同行したときも、多くの取材陣がオ・スンファンにインタビューを要請したが、彼は懲戒が終わっていない時点でチームに悪影響が及ぶことを考慮し丁重に断った。

そして、1軍登録と同時に取材陣の前に立ち、これまでの所感を語った。

未だ衰えないオ・スンファンのピッチング

オ・スンファンは海外進出前に韓国プロ野球で277セーブを記録したが、これは7年が過ぎた現在も破られていないリーグ最多セーブ記録だ。

プロデビュー後、オ・スンファンが歩んできた道のりがどれだけ圧倒的だったかがわかる。

彼は日本で80本、アメリカで42本のセーブを記録し、日米韓通算399セーブを達成して韓国プロ野球にカムバックした。

通算400セーブ達成まで残り1本に迫る中、オ・スンファンは「似たような質問をたくさん受けているので早く達成してしまいたい」と明かしていた。

そんな彼のインタビューを耳にしたのか、サムスン率いるホ・サムヨン監督は6月16日の斗山ベアーズ戦、4-3とリードした9回裏にオ・スンファンをマウンドに送った。まさに“サプライズ登板”だ。

400セーブへの最後の関門は容易ではなかった。早々にアウトカウント2つを取ったが、その後は2者連続でフォアボールを許し、一転して失点の危機に追い込まれた。

それでも最後はプレッシャーに打ち勝ち、見事大記録を達成してみせた。

400セーブ達成でチームメイトから手荒い祝福を受けるオ・スンファン

「セーブ1つ挙げることが難しいことを改めて思い知った」というオ・スンファンの言葉のように、400セーブ達成は初心を振り返らせる役割を果たした。

オ・スンファンは今後、元中日ドラゴンズの岩瀬仁紀が保持するアジア通算セーブ記録(407セーブ)に挑戦する。

選手生活の晩年が迫っても、オ・スンファンのピッチングはまだまだ衰えることはない。

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