チェルシー愛貫く韓国女子サッカーの“看板”チ・ソヨン、東京五輪やW杯への思いを明かす

2020年06月23日 サッカー #女子サッカー
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韓国女子サッカーの“看板”であるチ・ソヨン(29・チェルシーFCウィメン)は、イングランド生活7年目のベテランになった。

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2014年の加入時は“諦めてしまいたい”と一日に何度も思ったこともあったが、今では状況が変わった。チームは発展し、チ・ソヨンの存在感は地元イングランド人選手よりも大きくなっていった。

自ら自負心を感じ、欧州でより大きな挑戦をするという確固たる意志も持っている。

チ・ソヨンが名門クラブからのオファーを断ったワケ

初めてチ・ソヨンがチェルシーに来たとき、イングランド女子サッカーは世界的に大きく認められていた舞台ではなかった。アメリカやフランス、ドイツなどに比べ環境も劣悪だった。

チ・ソヨン

アジアトップレベルの選手としてチェルシーから“迎え入れられた”チ・ソヨンだったが、年俸は5000万ウォン(日本円=約500万円)程度に過ぎなかった。それでも、チーム内で最高の待遇を受けていた。大半の選手が他に仕事を掛け持ちしており、午前と午後の練習に9人程度しか参加しなかったこともあった。

チ・ソヨンは「最初に通帳を見たとき、あまりに驚いてエージェントに電話した。日本(INAC神戸レオネッサ)の頃よりも少なすぎて、これでは暮らせるのかと心配になるほどだった。“なぜ私がこのお金をもらって、ここまで来て苦労しなければならないのか”と、帰りたいと考えることもあった」と当時を振り返る。

だが、クラブはチ・ソヨンの加入後から急激な変化を遂げていった。女性チーム専用の練習場やクラブハウス、専用スタジアムが誕生し、実力のある選手も続々加入。欧州女子サッカーの新興チームに浮上した。

急成長の勢いは止まらず、昨シーズンはFA女子スーパーリーグで優勝。2017-2018シーズン、2018-2019シーズンではUEFAチャンピオンズリーグで2年連続ベスト4に進出するなど、イングランド屈指の強豪へと生まれ変わった。

そして、チ・ソヨン入団初期の頃から変わり、選手全員がプロとしてサッカーだけに集中できるようになった。「当時を思い返すと、本当に天地開闢のレベルでチームが変わった。変化していく過程をこの目で見ながら、チームに対する自負心が芽生えた」と本人は語る。

「監督や選手みんなが“移籍するのか”と…」

チェルシー加入7年目に突入したチ・ソヨンは、チーム内でも良い待遇を受けるベテランになった。

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