相次ぐ悪材料や不運に苛まれ、25年ぶりに5連敗を喫したFCソウル。未だに盛り返しのきっかけをつかめずにいる。
【注目】“ラブドール事件”で話題のFCソウルに過去最高の制裁金が科されたワケ
ソウルは、去る6月20日に本拠地ソウルワールドカップ競技場で行われたKリーグ1(1部)第8節で、蔚山現代FCに0-2で敗れた。
先月31日の城南FC戦から5連敗の不振に陥ったソウルは、ここまで1得点14失点という悲惨な記録を生んでいる。攻撃、守備どちらも問題だ。
チーム率いるチェ・ヨンス監督はピンチ脱出の打開策を模索しているが、光明は見えない。
蔚山現代戦では4バックを試み、相手のストロングポイントであるサイド攻撃を多少は封じ込めた。しかし、チュ・セジョンの退場という予期せぬアクシデントもあり、望み通りの結果を得られずに終わってしまった。
ソウルは今年1月28日のアジア・チャンピオンズリーグプレーオフを皮切りに、Kリーグ内で最も早くシーズンを開始させたチームだった。
だが、新型コロナウイルス感染症の影響ですべてのスポーツが中断されたことで、計画に狂いが生じた。この間、チェ監督が腰ディスク手術を受けるため一時チームを離れた時期もあった。
そのような複合的な悪材料が続いた中、新シーズンを開始したFCソウル。結局、本来のパフォーマンスを見せられないまま連敗のドロ沼にハマってしまっている。
深刻なのは選手たち自身が不調から抜け出せずにいることだ。
特に、守備の要である元セレッソ大阪のオスマル・バルバ(32)の離脱が大きい。城南戦から欠場が続いている彼の不在によって守備陣が揺れ動いている。0-6で大敗した大邱FC戦では2つのオウンゴールも記録。尚州尚武FC戦では、久しぶりに出場機会を得たGKヤン・ハンビンのミスから失点が生まれてしまった。
攻撃面では運の無さに苦しめられている。蔚山現代戦ではパク・チュヨンとコ・ヨハンのシュートがどちらもゴールポストに阻まれ、得点チャンスを逸してしまった。
ソウルは最近の試合で悪材料と不運が集中していることから、連敗脱出が困難な状況にある。最悪の時間を過ごしているチェ監督は、「すぐに打ち勝つことができるだろう。より忍耐強く準備しなければならない」と反転のきっかけを探している。
前へ
次へ