「優勝したら賞金全額を寄付しようと決意していました」
6月21日に幕を閉じた韓国女子ツアー「韓国女子オープン」(賞金総額10億ウォン=約1億円)を制し、5年ぶりに優勝インタビューを行ったユ・ソヨンが驚きの宣言をした。優勝賞金2億5000万ウォン(約2500万円)を全額寄付するという意思を明らかにしたのだ。
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ユ・ソヨンは「誰かと深く相談して決定したわけではない。前日の夜から考え、心に決めていた」とし、「優勝して寄付する姿を想像し、優勝できればいいなと思った。授賞式の前に母に電話をかけて、その話をした。驚かないでと言ったが、むしろ喜んでくれた」と明るく笑った。
ユ・ソヨンに今回の優勝は、格別な意味があった。2008年のプロデビュー直後、韓国女子オープン優勝のチャンスが訪れたが、悪天候の中で申ジエとプレーオフを繰り広げ、終盤にひざまずいた。その悔しさを払拭するまで、12年の歳月がかかった。
「韓国女子ツアーでプレーするとき最も惜しかった大会が、2008年の韓国女子オープンだ。本当に久しぶりに出場したので優勝したかった」と打ち明けた彼女は、「大会2日目を終えたときから優勝圏にいたので、緊張した。3日目から何か目標あればと思った。もし優勝できたら全額寄付すると祈り、目標だった機会を得ることになって嬉しい。集中力を失わなかったおかげで優勝することができた」と背景を説明した。
2012年に米国女子ツアーに渡ったユ・ソヨンの主戦場は、韓国ではない。コ・ジンヨン、キム・セヨン、キム・ヒョージュ、イ・ジョンウン6など、今年の韓国女子オープンで一緒にプレーした選手たちも同じだ。新型コロナウイルスの影響で海外組のほとんどが韓国に滞在し、出場選手が華やかになった。
ユ・ソヨンは「韓国女子ツアーは私たちにとってボーナスのような大会」という言葉で、海外組を代表した感謝の気持ちを伝えた。続いて「選手たちは大会でボールを打てばいいだけだが、大会主催者、ゴルフ協会、テレビ局など多くの人が新型コロナによって苦労している。具体的にどこに寄付するかは決めていないが、新型コロナ関連の基金に使われるところに寄付したい」と話した。
そして「新型コロナがここまで長期戦になるとは予想できなかった。それでもすべての力を合わせれば、打ち勝つことができると考えている。私もできる限り最善を尽くして助けになりたい。新型コロナのために奮闘している政府、医療陣、その他多くの方に応援メッセージを送る」と付け加えた。
韓国女子オープンは、通算12アンダーのユ・ソヨンが制し、2位はキム・ヒョージュ(通算11アンダー)、3位チェ・ヘジン(通算9アンダー)、4位オ・ジヒョンとキム・セヨン(通算8アンダー)だった。日本女子ツアーから参戦したペ・ソンウは14位タイ、イ・ボミは33位タイだった。
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