元阪神オ・スンファンが所属するサムスン・ライオンズ、1489日ぶりに勝率5割

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「ここ数年のサムスン・ライオンズとは明らかに違う」

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韓国プロ野球サムスン・ライオンズの過去は、どんな球団よりも派手だった。2011年から2015年まで毎年優勝カップを手にし、“サムスン王朝”と呼ばれる時代を作った。圧倒的な実力とたしかな戦力でレギュラーシーズンと韓国シリーズを独占してきたが、2015年以降は衰退期を迎えた。

2016年は勝率0.455でリーグ9位。2017年には勝率が4割を切り、0.396にとどまった。順位もリーグ9位と最下位圏だった。2018年も若干の改善を見せたが、それでも勝率0.486の6位。2019シーズンも勝率0.420で、リーグ8位まで下落した。

なかなか暗黒時代を抜けられないと思われた。しかし今季は変わった様子だ。

1489日ぶりの勝率5割

6月18日現在、順位はリーグ7位だが、最近のチームの雰囲気を見ると、上位球団と比べても遜色はない。6月17日の斗山ベアーズ戦も6-3で勝ち、3連勝とした。

サムスン・ライオンズ

前を行く6位ロッテ・ジャイアンツとのゲーム差は0.5、4位タイであるキウム・ヒーローズとKIAタイガースとも2ゲーム差だ。現在の雰囲気を維持すれば、すぐにリーグ上位に食い込むことができる。

特に6月17日の勝利が意味深かった理由は他にある。2020シーズンを19勝19敗とし、勝率0.500を記録したのだ。シーズン30試合以上を目安にサムスン・ライオンズが勝率5割を記録したのは、なんと4年前までさかのぼらなければならない。2016年5月20日(20勝20敗)以来、1489日ぶりに再び勝率5割に回復したわけだ。

斗山ベアーズ戦に範囲を狭めると、さらに意味がある。2016年7月19~21日の3連戦以来、約4年ぶりの勝ち越しだったのだ。

しっかりとしたマウンド、隙のない打線など、上昇の理由はいくつか挙げられるが、司令塔と選手団が挙げた最大の理由は「雰囲気」だった。

チーム内の雰囲気が抜群

サムスン・ライオンズのダグアウトからは最近、成績が良いときも悪いときも活気に満ちた声が聞こえてくる。

去る6月16日に、元阪神タイガースのオ・スンファンが日米韓の通算400セーブを達成したときは、新人からベテランまで全選手が集まって喜びを爆発させ、オ・スンファンも「仲間たちがよく面倒を見てくれた。だからチームがより粘り強くなったようだ」という感想を残した。

6月16日、日米韓の通算400セーブを達成したオ・スンファンを手荒く祝福するサムスン・ライオンズの選手たち

6月17日の先発投手で勝利を手にしたキム・デウも、「サムスンの雰囲気」を伝えるときは笑顔を隠せなかった。生涯初のクオリティスタート(先発投手6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内)と、2度目の勝利を掴んだが、すべてはチームのおかげとした。

「僕はチームの助けをたくさん借りなければならない投手だ。雰囲気が本当にいい。選手たちはアドレナリンが出ており、集中力自体が違う。近年のサムスンと違う」と、明らかに変わったサムスン・ライオンズを強調した。

この日、ホ・サムヨン監督は「選手たちが毎打席、すべての瞬間を大切に考えており、切実に野球をしている」と述べた。

永遠の強豪というものはない。切実な野球で新たな全盛期を作っているサムスン・ライオンズは以前とは明らかに変わった。

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