サッカー韓国代表のパウロ・ベント監督が江原FCの試合を集中的に観察し、注目を集めている。
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新型コロナウイルスの影響で2022カタールW杯アジア2次予選が延期されたため、ベント監督はA代表を招集していない。代わりにKリーグの現場を訪問し、韓国代表選手たちの活躍を観察している。もちろん新たに抜擢する人材を探す意図もあるだろう。
興味深いのは、ベント監督の動線だ。ベント監督は過去3週間、江原FCの試合を最も多く観戦した。
まず5月30日に江原FCと全北現代の試合を、6月5日に江原FCと仁川ユナイテッドの試合を観戦した。続いて6月13日には水原三星と江原FCの試合を見るために、水原ワールドカップ競技場を訪れた。6月16日には江原FCのホームを訪れ、蔚山現代戦を観戦した。
不思議なことに、6月6日のFCソウル対全北現代の試合を除いた計4試合に江原FCが含まれている。偶然というには不自然なほど、江原FCの試合を見ていることになる。
そもそもベント監督は、コーチングスタッフと相談してKリーグ観戦のスケジュールを調整する。韓国サッカー協会や韓国プロサッカー連盟の意思とは関係がない。一言でいえば、自分が直接見たい試合を選択しているということだ。
つまり3週間で江原FCのホームに2度も訪れたのは、ベント監督がそのクラブに大きく注目していることの表れと見ていい。
協会関係者は「すべての動線はベント監督とスタッフらが決定する。見たい試合を見にいくといえる。ただ、なぜその試合を選択したかは内部のみが知っている。協会では関与していない」と述べた。
動線だけ見れば、ベント監督は江原FCでプレーする選手たちを注意深く見守っていると思われる。
江原FCにはキム・スンデやイ・ヨンジェなど、2019年末の東アジアサッカー連盟(EAFF)E-1サッカー選手権で代表選出された選手たちがいる。さらに過去に代表だったハン・グギョンやシン・グァンフンなども活躍している。最近4試合連続ゴールと絶好調のコ・ムヨルも代表ユニホームを着たことがある。活躍さえすれば、韓国代表に選ばれても違和感のない選手たちだ。
また江原FCのサッカースタイルがベント監督の興味を引いているという見方もある。江原FCキム・ビョンス監督は、徹底してボールポゼッションを高めたパスサッカーを追求する。ベント監督のサッカー哲学と類似点が多い。ベント監督と同じポルトガル出身の全北現代ジョゼ・モライス監督も、普段からキム監督の戦術を絶賛している。
ただ江原FCの選手だけを観察しているわけでもないだろう。江原FCと対戦するクラブにも代表選手たちがいる。
6月16日の蔚山現代戦にはチョ・ヒョヌをはじめ、キム・インソン、キム・テファンなどベント監督の招集を受けた選手たちもいた。まんべんなく多くの選手を観察できる試合を選んでいるとの見方もある。
協会関係者は「江原FCの試合が特に多いのは明らかだが、幅広くさまざまな選手を見るための動線でもある」と述べた。
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