日本プロ野球とも関わりが深いイ・デホ、オ・スンファン、キム・テギュンは、韓国で“黄金世代”と呼ばれる1982年生まれだ。彼らのシーズン序盤の成績が明暗を分けている。
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韓国プロ野球発足元年である1982年に生まれた彼らは、2008年の北京五輪で金メダル獲得の主役たちだった。そんな“黄金世代”も歳月の重さを実感している。いつの間にか30代後半に入り、各球団でベテランとしての役割を果たすと同時に、年齢による衰えも指摘されるようになった。
特に2020シーズン序盤の成績は、明暗が分かれている。
元福岡ソフトバンクホークスのイ・デホ(ロッテ・ジャイアンツ)は、「朝鮮の4番打者」の異名にふさわしい活躍を見せている。
6月16日現在、36試合に出場して打率0.318、28打点、OPS(出塁率と長打率とを足し合わせた値)0.914で、チーム内でもトップクラスの数字を残している。
5月のロッテ・ジャイアンツの成績は打線の好不調の波に沿って起伏が激しかったが、イ・デホだけはクリーンナップとして安定した成績を残した。昨年まで指名打者としてプレーしたが、今年は一塁手を担いながらこの成績であるという点は特筆すべきだろう。
元阪神タイガースのオ・スンファン(サムスン・ライオンズ)は、同期よりスタートが遅れた。出場停止の懲戒を消化するのに、6月になってようやく復帰を果たした。
以降、出場した3試合で2ホールド、1セーブを記録し、コンディションを引き上げている。特に6月16日の斗山ベアーズ戦で記録した日米韓の通算400セーブは、アジアはもちろん、野球の本場アメリカでも珍しいといえる記録だ。
クローザーに復帰したオ・スンファンを前面に出したサムスン・ライオンズは、ここ10試合で7勝と勢いに乗ってきた。
1982年生まれの活躍が目立つ一方、元千葉ロッテマリーンズのキム・テギュン(ハンファ・イーグルス)は、18連敗で墜落したチームとともに苦戦が続いている。
6月に入って打率を0.239まで引き上げたが、5月まで11試合に出場して、打率0.103にとどまった。成績だけを見れば2軍落ちもあり得たが、新た指揮をとったチェ・ウォンホ監督代行はキム・テギュンの求心力に期待して彼にもう一度、信頼を送った。
KBOリーグ歴代最多連敗記録(18連敗)タイから抜け出したハンファ・イーグルスは現在、少しずつ本来の姿を取り戻してきた。キム・テギュンも最近10試合の打率は0.353まで上昇している。
LGツインズのユニホームを着たチョン・グンウも、例年と同じような活躍ができていない。打率0.198で、長所であった出塁率(0.278)もチーム最下位レベルだ。
「韓国代表の二塁手」という別名がつくほど守備力も高かったが、今年はエラー部門1位(6つ)に名前が挙がっている。最近は試合前に追加のバッティング練習を要望するなど、スランプから抜け出すために全力を尽くしている。
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