蔚山現代FCのGKチョ・ヒョヌ(28)が、韓国代表監督の前で自身の価値を証明してみせた。
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チョ・ヒョヌは、6月16日に行われたKリーグ1(1部)第7節の江原FC戦で先発出場し、チームの3-0の完勝に貢献。クリーンシートも達成した。
安定した試合展開能力にセービング、加えて弱点と指摘されていたパスの面でも改善された姿を見せた。
チョ・ヒョヌが活躍したこの試合には、韓国代表率いるパウロ・ベント監督も視察に訪れていた。
ベント監督は最近、代表Aマッチの日程がすべて延期されたことを受けて、Kリーグの現場に赴き代表選手たちのプレーをチェックしている。同時に、ニューフェイス発掘の機会にもしているようだ。
チョ・ヒョヌは江原FC戦で大活躍した。相手の有効的なシュート4本をすべて阻止した。特に相手FWチョ・ジフンの決定的なシュート2回も身を挺して防ぐなど、試合全体を通じて隙の無いプレーを披露した。
これでチョ・ヒョヌは3試合連続クリーンシートを達成。通算回数では4回となり、リーグ全体のクリーンシートランキングで単独トップに立った。
何より、欠点とされていたパスを通じて得点に貢献することができた。
チョ・ヒョヌは0-0の均衡が続いていた後半27分、ハーフライン近くの右サイドにいたイ・ドンギョンに向かって正確かつ速いパスをつないだ。相手が守備の陣形を整える前に送られたチョ・ヒョヌのパスが、蔚山現代のカウンターの起点となった。
その後、イ・ドンギョン(22)からキム・インソン(30)へとつながり、最後はユン・ビッカラム(30)が先制となるゴールを決めた。蔚山現代は前半から相手に押される厳しい展開を強いられていたが、チョ・ヒョヌの足先から始まった攻撃でムードを180度一変させた。
このシーンのほかにも、チョ・ヒョヌは全体的にミスの少ないパスワークを見せた。江原FCがラインを上げてプレッシャーをかけ、攻撃的に守備をするチームであることを鑑みても、印象的な活躍だった。
2018年ロシアW杯で一躍注目を集めたチョ・ヒョヌだが、ベント監督就任以降はビルドアップ能力の優れるキム・スンギュ(29・柏レイソル)に押され、2番手GKというポジションに立たされた。
ベント監督は2人をローテーションしつつも、最も重要な試合ではキム・スンギュをチョイスするケースが多かった。
2022年カタールW杯アジア2次予選でも、キム・スンギュが3試合に出場したのに対し、チョ・ヒョヌの出場はわずか1試合のみとなっている。
チョ・ヒョヌは江原FC戦で自身の欠点を克服して長所をアピールし、存在感を確実に印象付けた。ベント監督も、観客席で彼のプレーを注意深く見守ったはずだ。
今後の代表守護神のポジション争いは、チョ・ヒョヌの活躍によってさらに激化することだろう。
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