昨シーズンの“6冠女王”チェ・ヘジン(20)が、1位を越えて“優勝”に照準を合わせている。
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去る6月14日、「第14回S-OILチャンピオンシップ」(6月12~14日)の授賞式に出席した選手たちはどこかぎこちなさを見せた。
今大会は2日連続で悪天候に見舞われた影響で第2、第3ラウンドがともにキャンセルとなり、公式大会と認められず第1ラウンドの成績だけで順位がつけられた。
3位のイ・ソミが銅メダルを獲得し、2位のチョン・ウリはすでに会場を離れていたため、韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)のキム・スンヒ専務理事が代わりに表彰台に立った。
そして、昨年の同大会で頂点に輝いたチェ・ヘジンは、今回は違った心持ちで表彰台に上がった。金メダルは首にかけたが、大会を連覇した“王者”ではなく、“1位資格”のみの扱いとなったためだ。
大会前からチェ・ヘジンの目標は“タイトル防衛”だった。
生まれて初めてディフェンディングチャンピオンとして大会に臨むチャンスが訪れたのもあるが、短いプロ生活の間に連続優勝の機会がそう簡単に現れないこともわかっていたからだ。
直前に行われた「ロッテ・カンタータ女子オープン」(6月4~7日)は8位で大会を終えたものの、最終日にバーディを4つ奪うなど感覚を引き上げた状態だった。
今回の「第14回S-OILチャンピオンシップ」もスタートから好調ぶりを見せていた。
第1ラウンドを9バーディ、1ボギーの8アンダー64でホールアウトし、単独首位に立っていた。ショットとパット両方で安定したパフォーマンスを発揮し、以降のラウンドでも善戦が期待できる状況だった。
しかし、悪天候によって大会成績は非公式記録となった。仮に来年の同大会で優勝できたとしても、今回で連覇記録は途絶えたため、“タイトル防衛”は成立しない。
チェ・ヘジンは今回の惜しさを未来への期待感に変えようとしている。
彼女は、来る6月18日から21日までベアーズベスト青蘿(チョンラ)ゴルフクラブで行われる「起亜自動車・第34回韓国女子オープン」に目を向けた。この大会では2017年4位、2018年8位、2019年47位と、思うような結果を残せていない。
チェ・ヘジンは「アマチュア時代から毎年出場し、代表として活動もしたため、必ず優勝したい大会だ。コースの難易度が高いため、しっかり準備して出場したい」と覚悟を述べた。
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