韓国で高校野球がついに開幕へ!同時に切実な声も「父母たちはどうか自重を」

2020年06月10日 スポーツ一般 #野球
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新型コロナウイルス感染症の影響でアマチュア大会が中断となり、進学に困難を覚えていた高校球児たちが再びプレーする。

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韓国野球ソフトボール協会(KBSA)が主管する「第74回黄金獅子旗全国高校野球大会」が、2020年の韓国高校野球開幕戦として6月11日から行われる。大会は22日まで開催される。

大会を待ち望んでいた高校球児たちの青春が、再び戻ってくることになりそうだ。

(写真提供=KBSA)昨年度優勝校の裕信(ユシン)高校ナイン

しかし、去る8日、KBSAホームページ上の自由掲示板に、目につく書き込みがあった。“カン・スファ”と名乗るその投稿者は、「父母たちの努力が切実に必要なとき」と悲壮な文章を掲載した。

投稿者は「新型コロナで大会が延期され、練習できる球場さえ閉鎖されたとき、(進学を控えた)中学3年生、高校3年生の親はもっと厳しい時間を過ごした」と綴ると、「やっと試合日程が決まり、大会が開催されようとしている時期に、一部の学校での悲惨なニュースに接した」と嘆いた。

「選手たちの未来のため、一つになった気持ちで協力してほしい」と投稿者は訴えるが、一体どんなニュースがあったのだろうか。

「父母たちはどうか自重を…」

KBSAは、進学を控えた球児のためにも早く大会を開催しなければならないという立場を示していた。

中央災難安全対策本部と文化体育観光部の指針に従い「無観客で野外スポーツ活動ができる」という発表を聞いたのち、大会開催に必要な最低限の時間を逆算し、今月11日を待望の開幕日に定めた。大会はもちろん無観客開催だ。

新型コロナ拡散防止と選手の安全を考慮すれば当然の措置だろう。しかし、子どもの試合を是が非でも観たい一部の親が、荒唐無稽な意見を示したようだ。

とある高校の一部の親が、「大会が無観客で行われると公告されたが、現場で入場させてくれるかもしれないため、父母全員はいつも通り入場の準備をして会場に集結せよ」と学務報掲示板で告知したのである。“いつも通り入場準備”という用語には、別名“コーヒー当番準備”も含まれているという。

すでに一部の学校では、父母がマスクを着用せずに野球部室で選手たちの食事を用意するなど、“新型コロナ予防規則”とはほど遠い行動がなされていることも知られている。

(写真提供=KBSA)昨年度大会の桃開(ドゲ)高校対金海(キメ)高校の様子

今回、KBSAの掲示板に書き込みをした投稿者は「父母たちはどうか自重してほしい」と訴えた。

投稿者は「私たちが子どもの試合を観られなかったからといって、大ごとになるわけではない。こうしたやり方で問題を起こしてしまえば、全試合日程の取り消しと運動場の閉鎖も避けられない」と伝えた。

そして、「後輩たちが入れてくれるコーヒーを飲まなくても良いので、選手たちが無事試合できるように協力してほしい。正式な試合が無観客で行われるのは理由があるからだ。これを無視して団体で動くこと自体、球児たちの未来を脅かすものだ」と強調した。

子どもがプレーする姿をその目で見たいという親の気持ちは理解できるが、この先プロ指名や大学進学など未来がかかっている球児たちの現実を乗り越えることはできない。

KBSA関係者は「悪戦苦闘の末、国民の協力と犠牲によってアマチュア野球もやっと再開への足がかりをつかむことができた。無観客開催の原則は非常に重要な要素で、崩すことはできない。一部の父母に限った話ではあるが、勇気を出してKBSAの掲示板に切実な嘆願を載せてくれたその方の気持ちは、我々と同じだ」と述べた。

個人の逸脱が新型コロナの地域社会への観戦を誘発する。今回の投稿者の主張のように、「父母たちの協力」が絶対的に求められる重要な局面だ。

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