韓国Kリーグ1(1部)では、熱気あふれるサポーターの声援がホームチームの勝利にどれほどの影響を及ぼすだろうか。
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去る5月8日に開幕したKリーグは、新型コロナウイルス感染症の影響によって無観客で試合を開催している。事態の改善が見られないことから、選手たちは観衆の熱狂的な応援なくシーズンを戦っている。
6月9日、韓国プロサッカー連盟は定例ブリーフィングを通じて、無観客開催がホームゲームに及ぼす影響について分析した。Kリーグの歴代記録を通して確認した結果、ホームゲームの勝率に小幅下落があることがわかった。
連盟は、地域縁故制が定着し始めた1987年から2019年まで、計7845試合のホームゲームの勝率を計算。勝利を1勝、引き分けを0.5勝とした場合、Kリーグにおけるホームゲームの勝率は54.2%となった。
現存するチームの中で最も勝率が高かったチームは水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスで64%。次いで全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが61.8%、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)FCが60.22%、牙山(アサン)が60%、浦項(ポハン)スティーラースが59.2%、FCソウルが59.1%という順になった。
期間を昨シーズンのみに限定してもホームゲームの勝率は同じだった。昨年、Kリーグ1の12チーム合わせて228試合90勝67分71敗で、ホームでの勝率は54.2%となった。
Kリーグ2(2部)は、182試合67勝50分65敗で50.5%という記録となった。
第5節終了時点のKリーグ1の順位表を見ると、合計30試合でホームゲームの勝率は48.3%という記録となっている。まだシーズンが始まったばかりであるため断定することは難しいが、ホームチームの勝率は例年に比べて5.9%落ちていることがわかる。
特に、今シーズンここまで成績が芳しくない浦項(6位)やFCソウル(7位)、水原三星(9位)などは、33.3%と低調なホームゲーム勝率となっている。
Kリーグ2に目を向けると、無観客による勝率への影響はさらに大きい。ここまで合計25試合行われたホームゲームで勝率は32.0%。昨シーズンの50.5%と比べて大幅な下落となった。
韓国プロサッカー連盟の関係者は「シーズン序盤はアウェーチームの疲労度がまだ低いため、検証されたデータではない」と前置きしつつ、「(データを通じて)無観客試合が及ぼす影響が確実に存在する程度を確認できた」と説明した。
また、「観客がどれほど重要であるかを再確認できた。一日も早くスタジアムが観衆で埋まってほしい」と付け加えた。
韓国プロサッカー連盟では当初、6月上旬から観客動員の解禁を考慮していたが、最近になって国内で再び新型コロナ感染者数が増加したことを受け、再検討を行っている。
関係者は「いつ観客動員に転換するか判断しがたい。約束できない状況だ」と明かした。
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