最年長の“41歳”イ・ドングッが2ゴールの活躍!差別反対表すセレモニーも披露

2020年06月08日 サッカー #Kリーグ
このエントリーをはてなブックマークに追加

韓国Kリーグの最年長プレイヤーであるイ・ドングッ(41・全北現代モータース)が3試合ぶりに出場し、敵地でFCソウルを下した。意義あるセレモニーまで披露し、Kリーグ最高のスターであることを証明した。

【写真】Kリーグのチアリーダーが“日本でも人気のアイドル”にそっくり!

イ・ドングッは、去る6月6日にソウルワールドカップ競技場で行われたKリーグ1(1部)第5節のFCソウル戦で2ゴールを決め、チームを1-4の完勝に導いた。

全北現代は勝ち点12(4勝1敗)で首位をキープしている。一方、敗れたFCソウルは勝ち点6(2勝3敗)で苦戦が続いている。

リーグ最年長ながらも衰えない活躍ぶり

イ・ドングッは直近の2試合での出場時間がゼロだった。控えには入っていたが、実際にピッチに立つことは無かった。

イ・ドングッ(右)​​​​​​

開幕戦で決勝ゴールを決めるなどコンディション自体は良かったものの、第3節大邱FC戦でチョ・ギュソン(22)、第4節江原FCでホン・ジョンホ(30)と退場者が相次いで現れたアクシデントで、しばらくベンチにとどまっていた。負傷もしていない状況での連戦欠場だった。

そして今節、先発として久しぶりにピッチに姿を現したイ・ドングッは、軽快な動きでFCソウルの守備陣をほんろうした。

まず、前半43分の先制の場面で実質的なアシストをしてみせた。

左サイドからのクロスにイ・ドングッが頭で合わせると、シュートはゴールポストに直撃。ボールはフリーのハン・ギョウォンの前に転がり、そのまま無人のゴールに流し込んだ。規定上はアシスト認定されないが、早速チームの得点に関与する。

後半に入ると、イ・ドングッが自身の足で勝利を呼び込んだ。

シュートを試みるイ・ドングッ

後半9分、右サイドからハン・ギョウォンが頭で流したボールを胸でトラップし、最後は右足ボレーシュートでゴールネットを揺らした。さらには同27分、再びハン・ギョウォンからのパスをダイレクトでシュートし、自身2得点目を叩き込んだ。

そして、イ・ドングッは同31分に仲間の拍手を受けながらラルス・フェルトワイク(28)と交代し、ベンチに下がった。

シーズン3得点でチーム内トップに立ったイ・ドングッは、FCソウル戦を終えてプレー時間が120分となった。単純計算で40分に一回ゴールを決めている。41歳になった今も衰えることなく、途中出場でも先発でも驚異的であることを見せつけた。

世界で広まる“差別反対のポーズ”にイ・ドングッも賛同

先月にアメリカの黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警官による暴行で死亡した事件を受け、現在欧州サッカーを中心に“ひざまずくポーズ”で差別反対を表す取り組みが広まっている。

イ・ドングッもこの差別反対のポーズをFCソウル戦1ゴール目のセレモニーで披露。ゴールを決めた後、ハン・ギョウォンやキム・ミンヒョクらチームメイトともにピッチに膝をつき、差別反対の意志を伝えた。

ゴール後にひざまずくポーズを取るイ・ドングッ(中央)とチームメイト

イ・ドングッは以前にも、5月8日の水原三星ブルーウィングスとの開幕戦でのゴールセレモニーで新型コロナウイルス感染症と戦う医療陣にエールを送る「おかげでチャレンジ」を披露し、話題を呼んでいた。

41歳を迎えた今シーズンも、イ・ドングッがトップレベルで活躍し続けられる理由はここにあるといって良いだろう。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

PHOTO写真

TOPIC「Netflix韓流トリオ」特集