結局のところ、韓国女子バレーVリーグの興国生命スパイダースがシーズンオフ最大の勝者となった。
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新シーズンのサラリーキャップ改正からベテランリベロであるキム・ヘランの引退まで、少なくない困難があったなか、興国生命は希望するスタープレーヤーをすべて獲得した。
その大きなビジョンは、早くから描かれていた。
興国生命は、イ・ジェヨン&イ・ダヨンの双子姉妹をFA市場で獲得すると、その2カ月後に“バレーボール女帝”キム・ヨンギョンまで迎え入れた。3人は女子バレー韓国代表のレギュラーであり、大きなシナジー効果が期待される。
去る4月に開かれたVリーグ理事会では、2020-2021シーズンの女子サラリーキャップ規定について、終盤まで議論が続いた。事実上、興国生命と残りの5チームが対立した。
興国生命はFA市場でイ・ジェヨン残留とイ・ダヨン加入のために、サラリーキャップの制限を1チーム当たり25億ウォン(約2億5000万円、オプション含む)まで増額することを望んだ。一方、他チームは20億ウォン(約2億円)ほどで十分という立場だった。
興国生命は当時、キム・ヨンギョンの獲得までは計算していなかった状況だ。しかし結果的には、可能な限りサラリーキャップを増やそうと努力したことが、シーズンオフ最大の勝者になることにつながった。最終的に2020-2021シーズンのサラリーキャップは、オプションの5億ウォン(約5000万円)を含めた1チーム当たり23億ウォン(約2億3000万円)に設定された。
キム・ヨンギョン獲得の過程で障害になったのは、高額年俸によるサラリーキャップの問題だった。
興国生命がキム・ヨンギョンの年俸を最高額6億5000万ウォン(約6500万円)に設定すると、サラリーキャップの上限に抵触しないように、他の選手のトレードや放出などを選択しなければならない状況だった。しかしキム・ヨンギョンが大きく譲歩したことで、その障害がなくなった。
キム・ヨンギョンの決断だけでなく、韓国代表リベロであるキム・ヘランの電撃引退も興国生命がサラリーキャップの負担を少なくする転換点となった。
昨シーズン、興国生命はイ・ジェヨンに3億2000万ウォン(約3200万円)、キム・ヘランに2億ウォン(約2000万円)の年俸を与えたのだが、2人はチーム内1~2位の年俸だった。昨シーズンのサラリーキャップの上限が14億ウォン(約1億4000万円)であったため、2人の選手の年俸を除いた8億8000万ウォン(約8800万円)で残りの13人の選手との契約を終えた。
しかし新シーズンは、昨シーズンのチーム内年俸2位だったキム・ヘランが興国生命にいない。興国生命は新しいシーズン、キム・ヨンギョン、イ・ジェヨン、イ・ダヨンの“ビッグ3”の年俸総額13億5000万ウォン(約1億3500万円)と、残りの9億5000万ウォン(約9500万円)で他の選手たちと年俸契約を終えることができるようになった。
昨シーズンに比べて、さらに安定的に選手団を組み立てることができる見通しだ。
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