川崎フロンターレやロアッソ熊本でプレーしたアン・ビョンジュン(30・水原FC)が現在、韓国Kリーグ2(2部)で得点王争いをけん引している。
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アン・ビョンジュンはKリーグ2開幕戦から第5節まで毎試合で得点し、計6ゴールを挙げている。その内訳を見ると、左右両足やヘディングのみならず、フリーキックやペナルティキックも成功させている。
屈指の“万能型ストライカー”になりつつあるアン・ビョンジュンだが、身長は183cmと決して大きい方ではない。だが、前線からの献身的な守備など、現代のフォワードに求められるすべての要素を持ち合わせている。
そんな彼の持ち味は、相手ゴールキーパーを釘付けにするような強力で正確なシュートインパクトだ。
水原FCのキム・ドギュン監督は「インパクトが良い。ゴール前で左足、右足問わずフィニッシュできる能力がある」とし、「トレーニング後もシュート練習をするなど、本人がたくさん努力をしていた」と称賛した。
アン・ビョンジュンは去る5月16日の安山グリナース戦のヘディングゴールを除き、すべて自身の足から正確なインパクトでシュートを放ち、得点を生み出した。
ただ、いくつか心配されている点もある。
まずはスタミナだ。水原FCは前線からのプレスを志向するチームなため、アン・ビョンジュンの後半のスタミナが不安視されている。
このことについて、キム監督も「今は私が望むチームスタイルに良く合わせてくれている。申し訳ないのは、前線の攻撃陣が守備にも回るため、かえってチャンスシーンで苦しむことだ。この点が補完されれば、(アン・ビョンジュンは)もっと多くのゴールを挙げられる」と言及。
続けて「我がチームの中央やサイド攻撃に活路が見いだせれば、アン・ビョンジュンにもさらにチャンスが訪れるだろう」と述べた。
また、アン・ビョンジュンの体格にも目が向けられている。Kリーグの激しいディフェンスをかいくぐってチャンスを作らなければならないが、彼は昨年、ひざの負傷でシーズンの約半分を試合に出場できなかった経験がある。
「練習以外の時間はほとんどウェイトトレーニングに費やしている。その成果がゴールにつながっている」と話すキム監督は、「フィジカルで勝るディフェンダーを逆に賢く扱えば、相手の集中的なマークにも十分勝てるはずだ」とアドバイスを送る。
昇格を目指す水原FCにとって、アン・ビョンジュンが活躍を続けることが大きな望みの一つだ。
キム監督は「試合数が27試合と(例年よりも)減少した。アン・ビョンジュンが現在のペースで得点を量産すれば、15~20ゴールは決められるだろう。マサ(石田雅俊)との連携が良い。2人のシナジーがうまく組み合わされば、アン・ビョンジュンの15ゴール達成は問題ないはずだ」と期待を示した。
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