女子バレー韓国代表のエース、高額年俸と日本移籍の“過去”で韓国復帰が難しい?

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「選手の意思が重要だ。問題を解決するためには時間がかかるだろう」

女子バレー韓国代表の“エース”キム・ヨンギョンが韓国Vリーグに復帰するためには、本人の意思が重要というのが“古巣”興国生命ピンクスパイダーズの立場だ。

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6月2日、興国生命の関係者は、「私たちも(キム・ヨンギョンの興国生命“復帰説”に関する)報道を見てびっくりした。選手が韓国復帰のために、さまざまに検討しているなかで出てきた」とし、「(キム・ヨンギョンが)意思を正確に明らかにしたわけではない」と述べた。

さらに同関係者は、「私たちが積極的に対応できることではない。選手が明確な意思を示してこそ、私たちも動くことができる」と付け加えた。

高額の年俸が一番の問題

キム・ヨンギョンは最近、韓国復帰の意思を表明した。しかしキム・ヨンギョンが古巣である興国生命に戻ってくるためには、解決すべき課題が多い。

キム・ヨンギョン

20億ウォン(約2億円)台とされる年俸を韓国の水準に合わせて減らしたとしても、サラリーキャップのルールがある。そもそも韓国Vリーグ女子部の1チームが2020-2021シーズンに適用できるサラリーキャップは18億ウォン(約1億8000万円)、オプションは5億ウォン(約5000万円)の計23億ウォン(約2億3000万円)となっている。

しかし興国生命はFA市場を通じてイ・ダヨン&イ・ジェヨン姉妹を獲得しながら、約10億ウォン(約1億円)を使った。もしキム・ヨンギョンをVリーグ最高水準である7億ウォン(約7000万円)で迎え入れると、残りは6億ウォン(約6000万円)となってしまう。

そうなれば10人以上の選手たちと残りの6億ウォンで契約しなければならず、容易ではない選択だ。

興国生命の関係者は、「(キム・ヨンギョンが韓国復帰の意思を明確にしたとしても)チームが解決しなければならない課題が多い。サラリーキャップの問題がある」とし、「時間がかかる問題だ。すぐに決定できるようなものではなさそうだ」と説明した。

興国生命ピンクスパイダーズが獲得した双子、イ・ダヨン(左)とイ・ジェヨン

日本への移籍で“古巣”とも問題あり

去る5月にトルコのエジザージュバシュとの契約が終了したキム・ヨンギョンは、4月から韓国入りして次の行き先を検討している。中国やトルコ、イタリアなど複数の海外リーグが候補とされたが、新型コロナウイルスの影響でシーズンが不透明な状況だ。

キム・ヨンギョンにとっては来年に延期された2020東京五輪に向けて、試合感覚を維持することが重要といえる。安全に選手生活を送り、競技力を維持するためには、韓国でプレーすることが代案となりうる。

キム・ヨンギョンは2005年に興国生命でプロデビューし、2009年に日本のJTマーヴェラスへと移籍した。ただ当時、キム・ヨンギョンはFA資格を取得していない状況だったため、興国生命は任意脱退というかたちで海外移籍を許可した。

そのためキム・ヨンギョンが韓国復帰を選択して興国生命に戻ってきたとしても、古巣と契約問題を解決しなければならない問題も残っている。

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