2020シーズンの韓国Kリーグ1(1部)が序盤から混戦模様を呈している。
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去る5月30日に行われたKリーグ1第4節で、昨シーズンのトップ2だった全北現代モータースと蔚山現代FCがそろって勝利を挙げられなかった。
全北現代はアウェーで江原FCに0-1で敗れ、蔚山現代も昇格組の光州FCと敵地で1-1の引き分けに終わった。
開幕3連勝を飾っていた全北現代は今シーズン初黒星を喫し、勝ち点9にとどまった。昨年度王者を追う蔚山現代も2試合連続ドローで勝ち点8(2勝2分)となり、貴重な順位逆転のチャンスを逃した。
全北現代は一発退場のアクシデントが響いた。
前半15分、ホン・ジョンホが自陣ゴール前でトラップミスからボールを奪われ、取り返そうとするも相手に手をかけて倒してしまう。これが決定的な得点の機会の阻止と判断され、審判はレッドカードを提示。全北現代は早くも数的不利に追い込まれてしまった。
そして、前半36分のコ・ムヨルのヘディングシュートが決勝点となり、江原が1-0で勝利。全北現代が江原とのアウェーゲームで敗れたのは今回が初めて。さらにはクラブ初の開幕4連勝も逃す形となった。
蔚山現代は、前節の釜山アイパーク戦から2試合連続で昇格組と引き分ける惜しい結果が続いた。相手に先制され何とかドローに持ち込んだ釜山戦と同じく、光州戦でも前半11分に先制ゴールを許し、苦しい試合展開となった。
蔚山現代は相手に1-0とリードされた10分後、運よくオウンゴールで同点に追いつくことに成功する。しかし、試合通してシュートを15回(内、有効的シュート8回)も記録したにもかかわらず、逆転ゴールを生み出すことはできなかった。開幕直後の第1~2節で計7得点叩き込んだ火力が、ここ2試合ですっかり息をひそめてしまった。
このように、強力な優勝候補でさえも、今シーズンは安心できない序盤戦を送っている。
この展開に、単に先頭集団が一斉につまずいたというよりも、各チーム間の戦力差が縮まっているという評価が大半を占めている。
特に昇格組の健闘ぶりが顕著だ。釜山アイパークは前節の蔚山現代戦に続き、今節もホームで水原三星ブルーウィングスと0-0で引き分け、貴重な勝ち点1を獲得した。光州FCも開幕3連敗と苦しんでいたが、蔚山現代相手に初の勝ち点1を手にした。
何より、上位グループから下位グループにかけて、際立って強いチームも無ければ後れを取るチームもいない。FCソウルや江原FC、尚州尚武FC、浦項スティーラース、城南FCといったクラブが、中上位圏でし烈な争いを繰り広げている。
リーグ4連覇を狙う全北現代やスター選手を多く獲得した蔚山現代でさえも一筋縄ではいかない今シーズンのKリーグ。今後の展開がさらに楽しみなところだ。
次の第5節は6月5日から7日の間に行われる。
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