リュ・ヒョンジン(トロント・ブルージェイズ)、キム・グァンヒョン(セントルイス・カージナルス)、ヤン・ヒョンジョン(KIAタイガース)。
彼ら3人は、韓国野球の“左腕トロイカ”と呼ばれる。
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韓国球界では3人に続く左腕エースが長らく登場しなかったが、ついにその系譜を受け継ぐ存在が見え始めた。
2006~2007年にデビューしたリュ・ヒョンジン、キム・グァンヒョン、ヤン・ヒョンジョンの3人は、それぞれのチームで左腕エースとなった。
ハンファ・イーグルスでプレーしたリュ・ヒョンジンが最初にメジャーリーグに進出。ロサンゼルス・ドジャースを経て、現在はブルージェイズに所属する。4年総額8000万ドルの巨額の契約を結んだリュ・ヒョンジンは、ブルージェイズの新エースとして注目されている。今ではメジャーリーグを代表する左腕先発投手だ。
キム・グァンヒョンも今シーズンを前にカージナルスと契約し、メジャー挑戦を控えている。新型コロナウイルスの影響でメジャーリーグの開幕が遅れ、まだ正式デビューを果たせていないが、オープン戦で好投を見せて期待感を高めた。ヤン・ヒョンジョンも今シーズン終了後、メジャーリーグに挑戦する計画だ。
韓国野球はリュ・ヒョンジン、キム・グァンヒョン、ヤン・ヒョンジョンを前面に押し出してアジア大会、オリンピックなどの世界の舞台でも一定の競争力を示した。しかしヤン・ヒョンジョンまで海外に進出することになれば、“左腕トロイカ”を韓国の舞台では見ることができなくなる。
彼らに続く、左腕の逸材が必要だ。
現在、韓国球界で勢いのある若手投手といえば、斗山ベアーズのイ・ヨンハ(23歳)、キウム・ヒーローズのチェ・ウォンテ(23歳)だろう。
イ・ヨンハは昨シーズン17勝(4敗)を記録し、斗山ベアーズの完全優勝に貢献した。チェ・ウォンテは若手ながら、すでに2017年から2019年まで3年連続二桁勝利を達成した。しかし、将来性を見せた2人はいずれも右腕投手だ。
左腕で目立つ若手選手がいなかったが、今年は違う。
まずNCダイノスのク・チャンモ(23歳)がシーズン序盤、圧倒的なの存在感を見せている。
蔚山工業高校卒業後、2015年にNCダイノスに入団したク・チャンモは、2016年から着実に機会を掴んで成長した。2019シーズンに初めて10勝(7敗、防御率3.23)をあげた彼は今シーズン、さらに頼れる投手に成長している。
ここまで3試合で2勝、防御率0.41だ。150キロに迫る速球を投げ、スライダーとフォークボールの制球も安定したことで、打者を圧倒する投球を続けている。
サムスン・ライオンズのチェ・チェフン(25歳)も今季、チームの柱として急浮上している。ここまで3試合で3勝、防御率2.65を記録した。
2018年入団のチェ・チェフンは今シーズン、チームの連敗を救う力投を見せており、貢献度が高い。速球ではなく制球力を武器にするスタイルであるため、試合経験を積めば積むほど長い活躍が期待される。
慶南高校出身のキウム・ヒーローズのイ・スンホ(21歳)も、左腕の有望株として注目されている。
2017年にKIAタイガースの指名を受けた後、キム・セヒョン(現SKワイバーンズ)とトレードされキウム・ヒーローズに入った。肘の負傷を乗り越えて2018年にデビューしたイ・スンホは、2019シーズンに8勝(5敗、防御率4.48)をあげ、プレミア12の韓国代表にも選ばれた。今年もチームの先発ローテーションを消化している。
リュ・ヒョンジン、キム・グァンヒョン、ヤン・ヒョンジョンに比べると、この間の韓国球界の左腕の人材不足は否めない。しかし今シーズン、新たに注目を集める若手投手の潜在能力は無限大だ。彼らはまだ若く、どこまで成長できるか、誰もわからない。
左腕の有望株にとってもリュ・ヒョンジン、キム・グァンヒョン、ヤン・ヒョンジョンは目標であり、マイルストーンだ。
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