グローバルリーグに向けた基盤を固めるこの上ないチャンスだ。韓国野球委員会(KBO)はじめいくつかの球団がこれを認知し、力強く歩を進めている。
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世界130カ国で中継されている韓国プロ野球が、グローバルマーケティングに乗り出した。
韓国プロ野球は去る5月5日の開幕戦から、アメリカ最大のスポーツチャンネルESPNや日本のSPOZONEなどを通じ、試合が連日生中継されている。
そして、先週末からは領域が130カ国へと大きく拡張された。
全世界に提携チャンネルを確保しているESPNが放映権を購入。ESPNはカナダやメキシコなどのアメリカ大陸地域をはじめ、オランダなどヨーロッパ、中東及びアフリカ、アジアの一部地域でも韓国プロ野球を生中継することを決めた。
5月25日、KBOのイ・ジンヒョン事務総長は「世界各地に提携チャンネルを確保しているESPNと契約を結んだことで、これほど多くの国に韓国プロ野球を放映できるようになった」とし、「多くの国に配信されているとはいえ、今すぐ大きな収益が期待できる状況ではない。韓国プロ野球に馴染みのない国が多いだけに、最少経費だけを受け取る契約が行われたと考えていい」と説明した。
だからといって、収益を諦めているわけではないようだ。イ事務総長は「収益はこれから作っていく。韓国プロ野球を広める段階がスタートしただけに、今後は海外ファンを継続して確保できる方向性を設定したい」と話した。
認知の第一歩に、ファンサービスと球団グッズ販売がある。
現在アメリカ国内で最も人気がある韓国プロ野球球団のNCダイノスは、いち早くファンサービスを始めた。
親企業のNCソフトのアメリカ支社であるNCウェストとのコラボレーションを通じ、アメリカの野球ファンから観客席に設置する看板の申し込みを受け付けている。
先週末のハンファ・イーグルスとの3連戦では、外国のファンの顔がプリントされた立て看板をバックネット裏の席に設置。来る5月27日からのキウム・ヒーローズとの3連戦でも同様の立て看板を設置し、選手にエールを送る予定だ。
NC関係者は「アメリカのファンから予想よりも多く申請を受け付けた。当初の予定は今週の3連戦から立て看板を設置する予定だったが、早く製作が終わったため先週の3連戦から設置した」と明かした。
韓国プロ野球の各球団グッズも公式で販売されている。
アメリカの多くの野球ファンは韓国プロ野球の各球団ユニホームやグッズに高い関心を寄せており、すでに販売や海外配送が勧められている。
韓国プロ野球と提携を結んだスポーツショップ『LOCKERDIUM』ではNC、ハンファ、LGツインズのユニホームや球団グッズが販売されている。
6月初めからは、KBO公式サイトの『KBOマーケット』でも海外販売や配送がスタートする。『KBOマーケット』では全10球団のユニホームやグッズが販売される予定だ。
NC関係者は「海外販売の場合、ユニホーム、キャップ、Tシャツの順で多く売れる。ユニホーム販売枚数は100枚以上だ」とし、「海外も国内と似ている。ナ・ソンボムやヤン・ウィジ、パク・ソクミンのユニホームは人気が高い」と付け加えた。
これはある意味、2008年北京五輪優勝や2009年WBC準優勝よりも価値のあることだ。当時は国際大会で好成績を収め、韓国野球を世界に知らせたのは確かではあるが、海外市場の開拓までには至らなかった。
海外の野球ファンには韓国野球が強いことが認識されたが、国内のプロ野球まで知らせることはできなかった。
だが、今は毎日のように韓国プロ野球が世界中で放送されている。アメリカ最大手のコミュニティサイト『レディット』では、試合状況や結果をめぐって連日100件以上も書き込みがなされている。
新型コロナウイルス感染症に柔軟に対処し、シーズンも円滑に進んでいる今、韓国プロ野球はグローバル化をも促進している。
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