元横浜FCオ・ボムソクが現所属クラブと契約解除…苦渋の決断の背景は?

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かつて2007シーズン途中に横浜FCでプレーしたオ・ボムソク(35)が、現所属チームとの離別を決めた。

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5月20日、江原FCはオ・ボムソクとの契約解除を決定。翌日、クラブ公式インスタグラムを通じて「キャプテンとしてチームをけん引したオ・ボムソクが、相互の合意の下で契約を解除することになった。2017年から江原でともにした時間は本当に幸せだった。彼の将来に幸運があふれることを祈る」と報告した。

2016年冬に江原FCに加入したオ・ボムソクは、4シーズン目を迎えて早々にチームを離れることになった。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)オ・ボムソク

去る2月にも2020シーズンのキャプテンに任命されたばかりのベテランが、なぜシーズンが開幕して間もないこの時期に退団を決めたのだろうか。

キャプテンも務めたベテランが苦渋の決断

オ・ボムソクが江原FCとの契約解除を要求した理由はただ一つ。出場機会が与えられるチームに移るためだった。

2020シーズンのKリーグ1(1部)は第2節まで消化したが、オ・ボムソクは2試合とも招集メンバーにも名を連ねなかった。先発はおろかベンチにも座れなかったのだ。

だが、単に最初の2試合に招集されなかっただけでオ・ボムソクは江原FCを退団したわけではない。

オ・ボムソクは開幕前から苦労が多かった。トレーニングの段階ですでに主力組を外れるケースが多かったためだ。その時点で、“今シーズンは多く試合に出場できないだろう”と彼は予感していた。

側近によると、オ・ボムソクはキム・ビョンス監督を直接訪ね、2軍行きを求めた。トップチームで守備的ミッドフィールダーとしてのプレーが難しい状況で、2軍でもいいから自身の存在感を示そうと考えていたのだ。

しかし、それでも状況が大きく変わることは無かった。結局、オ・ボムソク側からクラブに契約解除が要請された。

オ・ボムソクはクラブを通じ、「プレーできるチームに移りたくて要請した」と契約解除の背景を話す。

昨シーズン、キャプテンマークを巻いてプレーしていたオ・ボムソク

とはいえ、30代後半に差し掛かり、選手生活の終わりが近づきつつあるオ・ボムソク本人としては苦渋の決断だった。自身がチームを引っ張るキャプテンだったことに加えて、キム監督とは長い縁で結ばれた間柄だったからだ。

オ・ボムソクは浦項工業高校時代にキム監督の指導を受け、その後浦項スティーラースでも当時コーチだったキム監督とともに過ごし、2018年からは江原FCで再開していた。

お互いを尊重し合う仲だったからこそ、オ・ボムソクもシーズン途中の退団は悩むしかなかった。キム監督としても、オ・ボムソクの状況は良く理解していたが、チームの方向性を定める過程で冷静な判断を下さざるを得なかった。

35歳ベテランの新天地はどうなる?

江原FCを離れたオ・ボムソクは、自身が活躍できる新天地を探している。

来月にKリーグの移籍市場が開かれれば追加選手登録が可能となるため、他のチームでプレーする機会が到来する。

昨シーズンは守備的ミッドフィールダーとして健在な姿を見せていたオ・ボムソク。ベテランと呼ばれる年齢にはなったが、1部の舞台でも活躍できる技量は依然持ち合わせていると韓国サッカー関係者は評価している。

「ひとまず、できるだけ早く新しいチームを探さなければならない。まだ具体的な行き先は明らかになっていない。守備的ミッドフィールダーの補強を望むチーム、そしてオ・ボムソクがある程度の出場時間を確保できるチームへの移籍を推進している」とオ・ボムソク側の関係者は明かした。

江原FC公式SNSが投稿した映像で、オ・ボムソクは「ファンの方々に本当に感謝している。思い出が多かった。最善を尽くした選手として記憶してくれると幸いだ。ピッチ上でまたお会いできるのを期待している」と涙を流しながらファンにメッセージを伝えた。

来る7月29日に36回目の誕生日を迎えるオ・ボムソクの新天地は、はたしてどのチームになるだろうか。

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