去る5月8日に開幕した韓国Kリーグは、シーズン開幕から1カ月少々で早くも移籍市場がオープンする。
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韓国プロサッカー連盟は、来る6月25日から7月22日まで選手追加登録機関を運営する。新型コロナウイルス感染症の影響でシーズン開幕が約70日遅れる形となったが、各クラブはそれぞれの事情によって選手を補強する計画を立てている。
何より注目されているのは、今夏の移籍市場での海外組復帰の可能性だ。
現在、新型コロナによって全世界大多数のサッカーリーグが中断を余儀なくされている。5月16日のドイツ・ブンデスリーガ再開を皮切りに、欧州のその他の国も流れに続くとみられる。
だが、依然として新型コロナの感染リスクが高い状況であることから、未来を予測するのは容易ではない。
このような潜在的な憂慮が、海外を舞台に活躍する韓国人選手の母国復帰を早める可能性を秘めている。
欧州サッカーの移籍市場に精通する関係者は「チームのポジション争いで押し出された韓国人選手が、試合に出場できる母国に目を向ける可能性が高い。代表入りを狙う選手ならばなおさらだろう」と話すと、「実際に韓国復帰の検討がなされている」と付け加えた。
欧州以外の大陸でプレーする韓国人選手の復帰の可能性も十分にある。
移籍市場の関係者によると、今年1月にFAで中国進出を図っていた元全北現代モータースMFシン・ヒョンミン(33)が再び国内チームを調べているという。
また、タイのブリーラム・ユナイテッドを退団したMFチョン・ジェヨン(29)も似た状況にある。彼はタイサッカーリーグが新型コロナの余波で欧州式秋春制に転換したことを受け、ブリーラムとの契約を解除。その後、Kリーグ復帰の準備を進めている。
海外で出場機会の乏しい選手が母国に目を向けるのは、キム・ボギョン(30・全北現代)やイ・チョンヨン(31・蔚山現代FC)らの影響が大きい。彼らは日本やドイツなど、海外でのプレー経験からのKリーグ復帰に成功しており、海外組として望ましい事例を残している。
そういった前例もあることから、実力を認められて海外に挑戦するも苦しんでいる選手たちが、この状況での国内復帰に魅力を感じているのかもしれない。
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