「FIFAが見守っている」韓国協会関係者が公開イベントで明かした“緊張の日々”【現地取材】

2020年05月13日 サッカー #Kリーグ
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「FIFA(国際サッカー連盟)が見守っている。緊張の日々だ」

5月13日に行われた「2020 K3・K4発足式」の現場で、韓国サッカー協会(KFA)関係者はこのように述べた。

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事実上、全世界で初めて新型コロナウイルス感染症の事態を乗り越え正常化への道を歩む韓国サッカーに、全世界のサッカー界がその成功の可否を見守っている。

関係者は「全世界が新型コロナの事態で困難な状況で、我々がどのように対処して克服するかを皆が知りたがっているようだ。FIFAには、我々がどうやって防疫をして新型コロナに対応しているか、公開できるすべての情報を提供した」と明かした。

「尊敬」を意味する手話で医療陣にエールを送るKリーグ関係者

新型コロナのパンデミック発生以降、あらゆる国の医療関係者が、克服の事例について多くの関心を寄せている。「FIFAから度々連絡が来る。FIFAのメディカルディレクターが、毎日のように韓国サッカーが問題なく動いているかについて興味を示している」と関係者は話す。

2月中旬以降、新型コロナ感染者の急増によってスポーツ界全体が凍り付いた。そんな中、最近になってKリーグや韓国プロ野球が無観客開催で先陣を切った。

KFAも、これまで延期となっていたイベントを順次開催し始めた。新型コロナの感染拡大以前、KFA主催で最後に行われたイベントは、去る2月18日に行われた2020シーズンFAカップの組み合わせ抽選会だった。以降、役職員による3月の団体献血イベント以外に外部公開イベントは皆無であった。

今回行われた「K3・K4発足式」は、3カ月ぶりのメディア公開イベントとなった。

イベントには元Jリーガーで現KFA専務理事のホン・ミョンボ氏も参席

韓国では今月初めまで感染者数が1桁台に収まるなど、事態の終息が見えていたが、ゴールデンウィーク直後に梨泰院(イテウォン)クラブを中心にした感染者急増によって再び緊張が走っている。

この状況を受け、発足式にも影響が及んだ。当初はKFAのスポンサー企業の建物内で行われる予定だったが、急遽サッカー会館近くの峨山(アサン)政策研究院に変更となった。

KFA関係者は「感染者数が増加しなければ、当初予定されていた会場で開催しただろう。だが、直近の雰囲気もあり、外部イベント開催に関する負担が大きくならざるを得なかった」と明かした。

この日、KFAは独自に制作した帯を活用し、取材陣の座席を一席ずつ空けさせ、距離を置くことに気を使った。会場入り口では体温を測定するなど、万が一の事態に備える姿も見られた。

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