韓国でサッカー選手が“アイドル化”!? 急増する女性ファンが人気低迷のKリーグを救うか

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1990年代後半~2000年代初めまでは、イ・ドングッとアン・ジョンファン、コ・ジョンスら“Kリーグ・トロイカ”の勢いがすごかった。

彼らはさまざまな広告のモデルとして活躍し、大衆的な人気を集めた。3選手がプレーする試合は、頻繁に満員になっていた。

2002年の韓日W杯直後にも、韓国代表選手たちを中心にプロサッカーが人気を集めたが、最近はサッカーが再び関心の死角地帯に移動していた。2度のW杯で期待以下の成績に終わったことが決定的な原因だった。 

しかし、ジャカルタ・アジア大会を機に、サッカーを見る目が変わった。韓国はファン・ウィジョとソン・フンミン、イ・スンウなどの活躍によって金メダルを獲得した。

日本との決勝戦の視聴率は、57.3%(ニールセンコリア調べ)に達した。国民10人のうち6人程度は韓国の痛快な勝利を観たということだ。 そのなかには、女性も大多数含まれていたに違いない。 

女性の“チケット・パワー”。Kリーグは絶好のチャンス

人気が落ちるサッカーが心をつかんだことは、明らかな好材料だ。

いわゆる“オタク化”する女性は、男性に比べて消費に積極的だ。オタク化した女性は、ミュージカルやコンサートの高価なチケットをためらいなく購入する。

サッカーに置き換えれば、スタジアムを訪れるファンが増える効果を見込める。コスタリカ戦のチケットが完売し、9月11日のチリ戦も完売しそうになっていることからも、女性の“チケットパワー”を知ることができる。

しかも、彼女たちは周囲の人々と同じ文化を共有しようとする性向がある。熱気がますます増幅する可能性があるという意味だ。

9~11月に行われる親善試合と来年1月に開催されるアジアカップまで盛り上がりが続けば、サッカーがかつてのように大衆的なスポーツに成長できる。 サッカー選手の“アイドル化”は、サッカー産業全体で見たとき、大きな好材料だ。

そのなかでもKリーグは絶好のチャンスを迎えた。
(写真提供=韓国サッカー協会)
現在は、ソン・フンミンやイ・スンウのような欧州組を中心に人気が高まっている。しかし、アジア大会で名を知らせたファン・インボムやキム・ミンジェ、キム・ジンヤ、キム・ムンファン、チョ・ユミンなどもスターの資質が十分にある。

積極的かつ多様なスター・マーケティングで女性ファンをスタジアムに呼び込めば、低迷した市場に活気を加えることができる。

ここ数年間、最高の人気クラブに浮上している全北現代も女性ファンの比率が高い。スタジアムはもちろん、クラブハウスを訪れる若い女性ファンが多い。

他のチームもこれを参考にして、ブームに乗るために努力しなければならない。 

チャンスをつかむのはチームと選手だ。昨年のU-20W杯のときも、選手たちが若い女性たちから大きな関心を集めた。

しかし、彼らが所属チームで出場機会を得られず、熱気はすぐに冷めた。今回もいつバブルが弾けるかわからない。

クラブが新鮮な方式で女心をつかみ、選手たちが華やかなパフォーマンスとファンサービスを見せ、今の雰囲気を継続できれば、Kリーグも新しい局面に突入することができる。

(構成=李 仁守)

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