偶然の一致で始まった縁が、大きな波を起こすかもしれない。
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2020シーズンの韓国プロ野球で開幕4連勝を達成したNCダイノスがアメリカで注目を集めており、なかでもノースカロライナ州の人々がNCダイノスに向けて親近感と愛情を示しているという。
ノースカロライナ州に本拠地を置くマイナーリーグのダーラム・ブルズ(タンパベイ・レイズ傘下)は、すでにNCダイノスと公式的に接触し、共同マーケティングを計画していることで確認されている。
意図せず生まれたコラボだ。そもそも、「NCダイノス」という球団名と「ノースカロライナ州」という地域名(NC)はまったく関係性がない。
ノースカロライナ州の地域住民も、NCダイノスの球団名が「North Carolina」ではないことは知っている。
また、NCダイノスの“NC”も「New Changwon」の略字であり、親企業であるNCソフトも「New Challenge」という意味で使われている。
ほぼ関係ない話とはいえ、現在ノースカロライナ州の地域住民はESPNによる韓国プロ野球中継を通じ、NCダイノスの熱い野球に魅了されているという。
ここから、異例の国際マーケティングの事例につながる可能性がある。
4月10日、NCダイノス関係者は次のように明かした。
「SNSメッセージでやりとりしていたブルズとの縁が公式に発展している。最近では我々のマーケティング担当者がブルズ関係者とコラボについて話し合っている。お互いにアイデアのやり取りをしている」
実際、ブルズは公式SNSを通じてNCダイノスのニュースを迅速に伝えている。同日に昌原NCパークで行われたNCダイノス対LGツインズの試合前には、「ESPN2チャンネルを通じて試合が生中継される」ことをSNSで発信していた。
NCダイノス側もやはりSNSを通じてブルズとコミュニケーションを取り、「我々とブルズの関係は運命かもしれない。ノースカロライナ州よ、いらっしゃい」とリプライを送った。
また、昌原NCパークの電光掲示板にはブルズのマスコットが掲載された。両チームは公式的に疎通を取りながら、協業に関する計画を進めていくという。
コラボの始まりは応援メッセージや球団グッズになる可能性が高い。NCダイノス関係者は以下のように話す。
「ブルズと一緒にできるアイデアを集めている。まず、現在のバックストップ座席に用意された観衆の写真に、ブルズとNCダイノスの両方を応援するアメリカファンの姿を映すことを考えている」
「アメリカファンは英語で作ってくれた応援メッセージも活用できる。ブルズの球団マスコットを昌原NCパークに登場させることも、先方と討議している」
また、「現在アメリカファンから球団グッズの問い合わせが多く来ている。特に、我々の恐竜マスコット“セリ”に対する関心が高い状況だ」と述べ、「すぐに配送費の問題に直面したが、懸命にこの問題を解決できるように頭を悩ませている」と明かした。
NCダイノスに向けられた海外からの反応は今回が初めてではない。
2018年、NCダイノスは台湾出身投手の王偉中を獲得したことで、シーズン中盤まで台湾の野球ファンから大きな関心が寄せられていた。しかし、王偉中は1年でNCダイノスを退団。台湾からの関心も自然と薄くなった。
だが、今回は状況が異なる。ノースカロライナ州の地域住民はNCダイノスの特定選手を応援するのではなく、球団全体を興味深く見ている。
メジャーリーグをはじめスポーツ全体が中断されている中で、NCダイノスが現地住民の“渇き”を解消しているのだ。
NCダイノス関係者は「今後は球団の広報映像に英文字幕も付け加える計画だ。ノースカロライナ州及びブルズとは、関係をさらに継続していく」と述べた。
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