韓国紙がKリーグ開幕戦での中国メディアの行動に苦言「申請無く取材に押し掛け…」

2020年05月11日 サッカー #Kリーグ
このエントリーをはてなブックマークに追加

去る5月8日の開幕戦を皮切りに2020シーズンの幕を開けたKリーグは、全世界の注目を一身に浴びている。

【写真】Kリーグのチアリーダーが“日本でも人気のアイドル”にそっくり!

新型コロナウイルス感染症の大流行を乗り切り、レギュラーシーズン開催に踏み切った望ましい事例であるため、どの国も関心を寄せるしかない。Kリーグのアクション一つ一つが、“ニューノーマル”時代にサッカーを再開させる一つの基準点になり得るからだ。

Kリーグの開幕戦は全世界36カ国で視聴された。全北現代モータース対水原三星ブルーウィングスの試合はツイッター生中継で309万人の累積視聴者数を記録するなど、世界のサッカーファンがKリーグを注視していた。

全北現代モータース対水原三星ブルーウィングス

実際、開幕戦が行われた全州ワールドカップ競技場には、『AFP通信(フランス)』『フジテレビ(日本)』『アリランテレビ(韓国国際テレビ放送局)』など、10社余りの海外メディアが訪れていた。

9日に行われた仁川サッカー競技場での試合にも、『フォーブス(アメリカ)』や『アナドル通信社(トルコ)』などが現場取材を行っていた。

しかし、Kリーグに向けられている関心は、一歩間違えば毒になりかねない現実がある。

これまで韓国プロサッカー連盟は「新型コロナ対応マニュアル」1~2版を各クラブに提供するなど、開幕の過程までにも全世界の模範となる姿を見せた。有数の海外メディアもKリーグのこのような姿を報道し、中継権購買に至った。

ここまではポジティブな要素だけが映っているが、この世の中のものすべてがポジティブなわけではない。黒と白があるように、Kリーグもいつかはネガティブな面を露呈する可能性もある。

これは、8日の開幕戦現場に訪れた中国取材陣の行動だけを見ても、ネガティブな影響を予想できる。

事前申請無くスタジアムに押し掛け…

中国メディア『CCTV』は、事前取材の申し込み無しに突然Kリーグの現場取材に押し掛けた。

本来ならば韓国プロサッカー連盟に事前申請してから入場しなければならない規定があるが、中国取材陣は頑なに取材の意志を示した。

そこで、韓国プロサッカー連盟の管理下で事前取材だけが許容されたが、中国取材陣は試合内容も無断で盛り込むなど無理な行動をした。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ドニール・ヘンリー

その結果、当該メディアを通じてKリーグが報道されたかは定かでないが、中国メディア『シナスポーツ』は9日、水原三星ブルーウィングスのカナダ代表DFドニール・ヘンリー(27)が試合中に唾吐きをした場面を問題視し、Kリーグの「新型コロナ対応マニュアル」を指摘した。結局、良かれと思った好意が悪意に変わってしまったのだ。

中国メディアの報道は一例だが、他国メディアも揚げ足を取る可能性はゼロとは言えない。

Kリーグの地位がいつになく格上げされている状況で、冷水を浴びせられる要素を事前に取り除いてこそ、より韓国のスポーツを世界に発信することができる。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

PHOTO写真

TOPIC「Netflix韓流トリオ」特集