サッカー韓国代表監督の悩み…Kリーグ開幕戦視察も「招集機会無い」

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サッカー韓国A代表とU-23代表の両監督がKリーグを視察して回る。選手のチェックが主な目的だが、当分招集機会が無いことが懸念だ。

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A代表のパウロ・ベント監督らコーチ陣は、ポルトガルを発ち去る4月22日に韓国に入国した。

新型コロナウイルス感染症検査で陰性反応と診断された後、2週間の自主隔離も終了。いよいよ開幕するKリーグの現場を訪れ、選手たちのコンディションやパフォーマンスを確認する。

パウロ・ベント監督(写真左)とコーチ陣

ベント監督とマイケル・キム(韓国名キム・ヨンミン)コーチは、5月8日に全州ワールドカップ競技場で行われる全北現代モータース対水原三星ブルーウィングス戦、9日に蔚山文殊サッカー競技場で行われる仁川ユナイテッドFC対大邱FC戦を視察する。

フィリペ・クエーリョ、ビトーロ・シルヴェストレ、ペドロ・ペレイラらコーチ陣は、9日に蔚山文殊サッカー競技場で行われる蔚山現代FC対尚州尚武FC戦を視察。チェ・テウクコーチは10日に春川松岩スポーツタウンで行われる江原FC対FCソウル戦をチェックする予定だ。

U-23代表のキム・ハクボム監督も、コーチ陣と現場で選手を点検する。キム監督はチャ・サングァンGKコーチとともに全北現代-水原三星、仁川ユナイテッド-大邱、江原-ソウルなど3試合すべて視察する。3日間で全州、仁川、春川を回る強行日程だ。スタジアムで直接選手を観察することにまい進するキム監督の性向が表れている。

A代表、U-23代表の両コーチ陣は、韓国プロサッカー連盟に事前に入場許可を得た。Kリーグは当分無観客で試合を開催するが、代表コーチ陣は関係者(選手、クラブ職員、連盟役職員、サッカー協会役職員、各級代表コーチ陣)カテゴリーに含まれるため、入場が可能となっている。

新型コロナの影響で招集機会が無く…

久しぶりの選手視察の機会ではあるものの、いざ彼らを招集する予定が無いのがA代表コーチ陣の悩みだ。

(写真提供=韓国サッカー協会)パウロ・ベント監督(写真中央)

現在、2022年カタールW杯アジア2次予選は新型コロナの影響でスケジュールが無期限延期となっている。

韓国内は模範的な防疫と管理によって新型コロナの拡散が改善されているとはいえ、他のアジア諸国は依然としてパニック状態に陥っている。今後、いつ国際Aマッチが再開されるかは不透明だ。

ベント監督やコーチングスタッフは、モチベーションが落ちざるを得ない立場にある。

(写真提供=韓国サッカー協会)キム・ハクボム監督

U-23代表の事情もそう変わらない。

本来ならば2020年東京五輪に向けた準備が本格化している時期だが、こちらも新型コロナによって本大会が1年延期となった。

幸いにも1997年生まれの選手の出場も可能となったが、A代表同様すぐに集まる機会はない。つまり、今回の視察はただ選手をチェックする以上に意味を見出せない。

キム監督は現状でできる最善の努力を尽くしているが、いざ選手と再会できる時期もわからないことから、もどかしい気持ちを抱えていることだろう。

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