韓国プロ野球の2020シーズン開幕戦が、全世界の注目が集まる中、開催された。
【写真】韓国プロ野球の開幕戦を美女チアリーダーの熱い応援風景でプレイバック!
5月5日の開幕戦、チャムシル球場で行われたLGツインズ対斗山ベアーズ戦には珍しい風景が広がっていた。
新型コロナウイルス感染症の拡散防止対策によって観客席ががらんと空いた代わりに、自国のプロ野球がストップ状態にある日本やアメリカ、中国、シンガポールなど、各国の有力メディアが球場に駆け付けていたのだ。
日本からはNHKやフジテレビ、日本テレビ、中日新聞、その他にもLAタイムズ(アメリカ)、CCTV、South China(以上、中国)、CNA(シンガポール)といった主要メディアが試合開始前から球場に訪れ、現場には取材の熱気があふれていた。
NHKは試合開始3時間前に球場に入り、韓国メディアと同様に入り口で発熱チェックを済ませた後、入場ステッカーを付着した。
そして、球場の全景からはじまり観客のいないスタンド、LGのウォーミングアップの様子など、いよいよシーズン始動への第一歩を踏み出すチャムシル球場の盛り上がりをカメラに収めていた。
まずは5日開催の開幕戦に限って取材を続ける予定であり、残りの開幕戦や今後の試合については、前日まで事前に申し込んだメディアに限って取材が可能だ。
日本テレビ・ソウル支局の尼崎拓朗特派員は「韓国がどうやって野球を進行しているのかが気になり、取材申請をした」と話すと、「日本は現在、どうやってプロ野球を開幕すべきか頭を悩ませている。韓国の姿が良い参考になるだろう」と述べた。
「チャムシル球場に来て発熱チェックをし、皆がマスクを着用しているなど、防疫に力を入れている姿が印象的」と続けた尼崎特派員は、「韓国内で新型コロナ感染者数が大幅に減少したことで、一つずつ段階を踏んでプロ野球の開幕にこぎつけた。アメリカや日本でも中継されると思うが、日米韓の国民が、韓国プロ野球を通じて力を得ることに期待している」と語った。
これは単なる一過性の関心ではない。日本のみならず、世界各国が2020シーズンの開幕前から、韓国プロ野球に熱い関心と絶賛を続けてきた。
日本の場合、韓国野球委員会(KBO)が配布した新型コロナ対応マニュアルを参考に開幕の準備に乗り出した。最悪の事態を迎えているアメリカでも、韓国プロ野球の歴史や10球団の特徴に関する詳細な記事が掲載されるなど、大きな関心が寄せられている。
去る5月4日、アメリカ最大のスポーツチャンネルESPNは、今シーズンの韓国プロ野球のアメリカ国内での中継権を確保した。5月5日の開幕戦を皮切りに、毎日韓国プロ野球1試合をアメリカ全域で生中継する予定だ。
無観客の中で踏み出された新シーズン開幕の第一歩だが、取材の熱気だけは過去になく盛り上がりを見せていた。
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